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Eighteen episode 過去の後悔
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喉乾いたし飲み物でも買ってくるかな


俺が心の中でそう呟いていると照は俺の耳でそっと囁いた。


「旦那、購買とか行こうとしてるみたいだけどこの後に先生の愛の説教が待ってるの忘れてないか?」


俺は無言で落ち込んだ。


















二階 職員室前 ーーー廊下ーーー



「全くよー………長いだろ説教がさー」


照はそう言いながらジト目で俺を見て来た。
その目を見ると俺は苦笑いした。


「悪かったって、購買で奢ってやるからよ」


「太っ腹っー!」


「やれやれ……ほら、ボサっとしてないでいくぞー」


「あいあいさーーー!」


そう言って俺と照は購買へと向かった。
二階にある職員室から購買はそんなに遠くはない。
徒歩でちょっと歩いて階段を降りればすぐだ。


「そういやさ、優也ってあの世界を終わらせた張本人なんだよな?最後はどんな感じだった?」


「……どうだっていいだろ。ならお前はあの世界でどんな事やってたんだよ」


「んー、ギルド活動かなー」


「へぇ………結構人がいたのか?」


「いんやぁ…俺一人」


「一人?そらまた何で?」


「……………お、優也、気付いたら購買の前についてるじゃないか!」


「ん?あぁ、本当だ」


俺と照は気付けば購買の前についていた。
だが、少しだけ不思議に思った………というよりは違和感を覚えた。
何故だか分からないが照が話をはぐらかした様に思えた。

ただの考えすぎかな………

そう思いながら俺は財布を取り出した。
財布の中には野口英世さんが四枚に五百円玉が三枚、一円玉が六枚と言った所だ。
購買のおばちゃんは財布を確認する俺を優しく微笑んでいた。


「おばちゃん、レタスサンドに焼きそばパン、それとファンタグレープで頂戴」


「レタスサンドに焼きそばパン、ファンタグレープだねぇ……」


おばちゃんは俺が頼んだ品物を忘れない様に何回も呟きながら後ろの巨大冷蔵庫や棚から品物を取ってきた。
代金の合計である四百九十円を支払い、受け取った。
俺は照にも奢ってやることを忘れてはいなかったから照に何を食べたいか聞こうと照を見ると物凄く悩んでいた。
頭を掻きむしったり、腕を組んで品物と睨めっこしたりしていた。


「何やってんだお前」


「クッソぅ………」


「何に悩んでるんだ?」


「いやさ、あのね、ちょっとど忘れしちまって」


「また急だな」


「ああ………なぁ優也」


「なんだよ、選ぶなら早くしろよ」


「バナナっておやつに
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