暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
フェアリィ・ダンス ー伝えたい言葉、伝わらない想いー
Eighteen episode 過去の後悔
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「俺はここにいるぞぉぉぉおおおおおお!!!!」


ガヤガヤ……ガヤガヤ…………


「おい、ユウヤ………?」


「あれっ?」


「コラァ!そこ!静かにせんか!!」


俺は周りを見渡した。
周りには机があり、数々の同級生達や大人がいた。
目の前には黒板があり、黒板の前には大人が立っていて何やら先生の真似事をしている。


「あれ……ここは?」


「はぁ?学校だよ。☆学・校☆」


どうやら俺は学校にいるらしい。
だが、何故学校にいるのかが理解できていなかった。


「優也君と照君は後で職員室に来るように!」


「俺もかよっ!!」


俺の隣の席にいる照という少年は立ち上がり唖然としていた。
数秒すると頭を抱えながら机に伏せだした。


「優也のせいだぞ………」


「え……」


「てか、お前大丈夫か?突然立ち上がって"俺はここにいるぞ"とか言い出したけどさ」


「ああ……大丈夫だよ」


「まぁ、昨日退院したばっかなんだろ?しょうがないって!お前があの世界を終わらせて三週間はずっと眠ってたらしいからな。お前は有名なんだぞ〜?光の勇者、ユウヤってな!」


「…………………」


そうだ。
思い出した。
俺は茅場晶彦の作り出した仮想世界、ソードアート・オンラインで茅場と戦い、半分同士討ち的な感じで奴を倒すことができた。
だが、茅場を倒した後は俺の脳は焼き切られる事は無く何故か生き延びることができた。
俺が生きているのは一人の少女が守ってくれたからなのだろうか。

………そんな筈はないか。


「とゆーかお前、俺を覚えてるかー?昨日、学校の中を案内した藤林照だぞ〜〜」


「………あ、思い出した」


「忘れてたんかい、こんちきしょう」


「ごめんごめん。つーか、何か不思議な感じだよな、この学校に通っているのが教師以外全員SAO帰還者なんだろ?」


俺のいる学校は少しだけ不思議な学校だった。
通っている生徒は全員SAO帰還者で構成されているし、即席で作った学校らしく先生もちゃんとしたのはいるが殆どが素人だ。
何でもこのSAO帰還者学校は日本に二つ作られているらしい。


「お前はこの学校じゃ人気者なんだぜ?光の勇者さん!」


「俺は勇者でも何でもないよ。皆を救ったのは別の人なんだ……」


「やれやれ………謙虚だし、イケメンだし、おまけに優男と来たら………お前、色々な女の子に目ぇかけられてるんだぜ?」


照はそう言うとニヤニヤした。
俺は興味なさそうに鼻で笑うと黒板の方を見た。

……あと二分で授業の終わりを知らせるチャイムがなるか………
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