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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Seventeen episode 光と影の勇者
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ーーー…………………分かったよ、ユウキ。







俺がそう言うと少女は笑顔を見せ、遠くへと、手が届かない所まで離れていった。













「おい、ユウヤ………?」


「待た……せた……な」


「たく………やっと戻ったか」


意識が戻ってもバグは侵食し続けていた。
体はポリゴンの様な物を纏い、オーラは光輝き、右手に持つ神聖槍は結晶になりかけていた。
その姿は勇者か、それとも天使なのか。
右半身と左半身の背中から光と闇で出来た、そんな感じの結晶体の翼が生えてる様にも見えた。

俺はキリトの肩に手をおいてヒースクリフの方を向いた。


「終わらせ……よう……ぜ」


「これは驚いた。悪魔の様な姿から人間に戻れるとは……本当に君は面白い」


俺はヒースクリフに向かって歩いて行った。

死んだらユウキ怒るかな……
でもこれが一番手っ取り早いし、皆が無事で済むんだ。
許してな、ユウキ。


「俺が死ぬ……時、あんたも……死…ぬ……ぜ?」


「面白い」


ヒースクリフはそう言うと神聖剣を俺に向かって振り下ろした。
その剣を俺は避けようとしなかった。
神聖剣を左手で"受け止めた"
受け止めると神聖剣がジジジと耳障りな音を立て、バグり始めた。


「一かバ……チか……だった…俺はもう普…通…のプレイヤーじゃないみ…たい……だ」


俺は神聖剣を、ヒースクリフを逃がさない様に思いっきり握りしめた。


「ユウ……キと……約束した……から……………!」

俺はヒースクリフを力強く睨みつけた。






「ユウキが………皆を守れって言ったから!!!!!」






そして、神聖槍をヒースクリフに向かって突き刺した。
突き刺す瞬間、ヒースクリフが笑った気がした。


「………全く、君は存在自体が不正ツールだよ」


ヒースクリフは結晶体となって消滅する前にそう言った。
俺のHPはバグっていてHP残量が確認出来ないがナーヴギアの限界が来たらしく、俺の体が光だした。
ヒースクリフのHPは無くなり、HPバーが消滅し、俺と一緒に結晶体となり消滅した。


パリィィィイイイイン………




ーーーーキリト、皆、サンキューな。クッソ早いけど先に行くわ。




長い年月をかけたデスゲームはこの日に終わりを告げた。
全てのプレイヤーが解放され、約6000人がログアウトすることが出来た。

一人の勇者がソードアート・オンラインの世界を破壊した。












ーーーー今そっちに行くよ、ユウキ




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