暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Sixteen episode 少女との約束
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ついて来たのはユウキだった。
ユウキは心配そうな顔で俺を見ていた。
ユウヤもってことはユウキは怖がっているのだろうか。

……ユウキは俺が守る。
心配なんかする必要なんて全く無かったな
俺がユウキを守り抜けばいい話だしな


俺は抱きついているユウキをそのままおんぶした。


「わわっ」


「なーに心配そうな顔してんだよ。お前だけはこの俺、旦那様が必ず守ってやるよ」


俺の言葉を聞くとユウキは笑顔で頷いた。


「じゃあ旦那様にボクを守ってもらおう!」


「へいへい、任せとけい」


「いつ見ても熱いなお前ら〜、見てる俺も火傷しちゃいそうだぜ」


「クラインはずっと独身だもんな」


「うわ、つらっ」


俺がクラインに現実という槍を投げて虐めていた。
虐めながら歩いていると前方に大勢のプレイヤーがボス扉の前で装備の確認などの最終チェックをしていた。
大勢の人集りの中心にいるプレイヤー、ヒースクリフが俺達に気付くと話し始めた。


「さて、集まった様だな。それではこれより第75層のボス攻略を開始する。諸君らの健闘、武運を祈る」


ヒースクリフはそう言うとボス部屋に入る大扉の方を向いた。
沢山のプレイヤーが息を飲んだ。
多くのプレイヤーは緊迫した空気、死ぬかもしれないという恐怖と既に戦いを始めていた。
その中、ヒースクリフは顔だけ俺の方を向くと俺に話しかけてきた。


「多くのプレイヤーは恐怖と戦っているのに君からは全く恐怖を感じられない、怖くないのかね?」


「怖くないですよ。俺が怖いと思う時はユウキの命が危なくなった時だけですし、それにユウキは俺が絶対守るんで命の危険は無いんですけどね」


「ほう………面白い」


ヒースクリフはそう呟くと大扉に手をかけた。
そして、大扉を開いた。
大扉が開くとプレイヤー達は中に向かって叫びながら突撃していった。


「「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!………?」」」」」」


「どうなってる……?」


中に入ると回りはずっと暗闇だった。
更に、妙な事にボスが見当たらない。
何処かのギルドがボスを倒したのだろうか。
だが、それはないだろう。
攻略組はギルドを多数しかも腕がかなり立つプレイヤーばかりの構成でできている。
攻略組ほど大きいギルドなんてものは聞いたことがない。


「………!」


皆が武器を降ろす中、アスナが突然上の方を向いた。
アスナの目には物体が捉えられていた。
暗くてよく見えないがかなりでかい物体が天井に張り付いていた。
ずっと見ていると微かに動いている。


「皆、上よ!」


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