暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Fiveteen episode ずっと一緒に
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
immortal objectーーーー


間違いなくセイの目の前に表示されていた文字だ。
破壊不能オブジェクト。
どれだけ強力な攻撃を受けてもシステムに管理されている為、永遠に破壊することが不可能という事だ。
これは本来は圏内の銅像や家、店などに設定されているシステムだ。
なのに何故セイの目の前に出たのだろうか。


「セイ……?」


「「破壊不能オブジェクト!?」」


セイは無言でユウキの方を向いて微笑むと突然体を宙に浮かせ、光で出来た大槍の様なものを出現させた。
とても美しく、だが見ていると何故か自分の中に色々な感情が湧いてくる。
怒りや悲しみ、そして喜び……
見ているとそれが伝わってくる。

セイは大槍を構えるとそのまま死神の方へと勢い良く投げた。
大槍が死神に当たると光の円が死神を包んで行った。


「ギギギ……ギギ……?」


光の円が完全に死神を包み込むと死神は消滅して行った。
セイは地面に降り立つと悲しそうな笑顔をユウキやキリト、アスナ達に向けた。


「おかーさん、全部思い出したよ」







ーーーー迷宮区 安全エリアーーーー






安全エリアの中に入ると真っ白な空間が広がり、部屋の中心には台座の様なものが設置されていた。
セイとユイは台座の上で座っていた。
ユウヤはキリトが背負って安全エリアに連れ、入り口付近に持たれかけさせていた。


「全部思い出したの……?」


アスナがそう言うとセイとユイは黙って頷いた。
そして、セイとユイはまるで別人の様になってしまった。


「ユウキさん」


「キリトさん、アスナさん」


衝撃的だった。
今までお父さん、お母さんと呼んでいたセイやユイがプレイヤー名でユウキ達を呼んだのだ。
ユウキ達は薄々感づいていた。
破壊不能オブジェクトに一撃で高レベルモンスターを殲滅……いや、あれは"消滅させた"といった所だろう。
破壊不能オブジェクトというのがセイとユイの存在をあるものに決定づけさせていた。


「ユイ……お前は……いや、セイとユイ……お前達はプログラムなのか……?」


キリトがそう言うとセイとユイは黙っていると数秒後に頷いた。


「嘘だよね……セイはプログラムなんかじゃないよ! 一緒にご飯も食べたし一緒に遊んだりもしたんだよ……凄く可愛い笑顔で笑ってたんだよ……それのどこがプログラムだって言うの……!」


ユウキが必死に今の事実から逃げるように叫んでいるとセイとユイが口を開いた。
少し悲しげに口を開いた。


「ソードアートオンラインと言う名のこの世界は一つの巨大なシステムによって支配されています……システムの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ