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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Eleven episode 謎の現象
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「どうだー?お前のかーさん強いだろ?」


「ユイのママも無茶苦茶強いだろ?」


俺とキリトは口をポカーンと開けているセイとユイにそう言った。
ユウキとアスナは子供達に褒められて照れ臭いらしく顔を少し赤くして笑っていた。


「「あ……」」


セイとユイは突然声を出すと空の方を見た。
そして空の方に向けて手を伸ばした。
まるでそこに何かがあるかの様に。


「セイどうした?」


「ユイも手を伸ばしてどうした?何かあるのか?」


セイとユイは手を空に伸ばすと悲しい表情をした。
見ていると辛く、その原因を取り除きたいかの様に手をひたすら伸ばしていた。
そしてセイとユイは"同じ"言葉を言った。


「「みんなのこころが…」」


心…?皆の心ってなんだ…?

俺とキリトは心配になり、セイとユイに声をかけた。
異変を感じ取ったユウキとアスナも俺とキリトの方に戻ってきた。


「セイ…?何か思い出したのか?」


「セイ…?」


「ユイも記憶が戻ったのか?」


「ユイちゃん思い出したの…?」


俺達がセイとユイに声をかけるとセイとユイは手を下ろして目を閉じ、悲しい表情をして震えていた。


「ぼく…ぼく…ここにはいなかった…」


「わたしたち…ふたりで…」





ーーーーーーずっとくらいところにふたりでいた……





セイとユイはずっと暗い中で二人でいたと言った。

ずっと二人でって言うことは…
セイとユイは知り合いと言うことだったのか…
でもそれなら昨日会った時に…いや、すぐに思い出せないとしても一夜は共に過ごしたんだぞ?
それを何も無い路地裏で思い出すなんて…

俺がそう思っていると突然セイとユイの状態がおかしくなった。





ーーーーーあ……ああ…あああああ…アアアアアアァァァアアァアア…!!!




ジジジジジジ…ビリ…ジジジィ




セイとユイが突然叫び出すと頭が痛くなる様なノイズが走り出した。
まるで二人が叫ぶと周りがバグったかの様だった。
あまりに耳を貫き、頭に響くほど強いノイズだった為、ユウキとアスナは耳を塞いでいた。

クッソ…なんだこれは…頭が痛い…!
直接頭ん中に響いて来やがる…!





ーーーーああ…あああ………





セイとユイが叫び、静かになるとノイズが消え始めた。
セイは一気に力が抜け、肩車していた俺からダランと落ちて行ってしまった。
ユイの方もセイと同じ現象が起きたらしく、力が一気に抜け、キリトの背中から落ちて行った。

やべぇ!セイが落ちる!!!

俺が振り返り体制を
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