暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Seven episode 似た者同士
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合図に二人は同時に動き出したーー


キュィィィイイイイ!!


クラディールは大剣基本スキル《アバランシュ》を発動させた。
クラディールの剣はオレンジ色に光り、キリトに向かって行った。


ダッ!


「はぁっ!」


キュイイイン!!!

キリトの剣は緑色に光り、片手剣ソードスキル、《ソニックリープ》を発動した。


「はああああ!!」


だがクラディールの方が振るのが早かったのか剣はキリトを捉えていた。

キリトは元々クラディールを狙っていなかった。クラディールの"剣"を狙っていた。


ガキィィィィイイン!!!!!


「はぁっ!!!」


本来、片手剣と大剣では重さが全然違く、剣と剣が交われば軽い片手剣が弾き飛ばされる。
そう、本来ならば。


ちゃんと使える様になったみたいじゃないか

俺はそう思うとキリトの勝利を確信した。


お互いがソードスキルを当て、通り過ぎた。
キリトのHPは減っていなかった。クラディールのHPも減っていなかった…がその代わり剣が折れていたのだ。


「ば…馬鹿な…!」


クラディールはあり得ないという顔をして自分の折れた剣を見ていた。
そしてクラディールの剣は耐久値が0になったらしく、結晶体となり消滅した。
剣が結晶体となって消滅したと同時にクラディールは膝をついた。


キリトがクラディール…いや剣にしたのはシステム外スキルの《武器破壊》だ。
この技は相手の剣の一番脆い所に強い衝撃を与えて武器を破壊するという荒技だ。


「ユウヤ!キリトが武器を破壊したよ!?」


「思ったとおりだな。あれだけ装飾が施されていたら何処かに必ず脆い部分がある。そこに強い衝撃を与えれば今みたいに武器の耐久値が一気に下がって武器が壊れるんだよ」


俺がユウキに分かりやすく解説してるとキリトはエリュシデータを鞘に収めてクラディールに向けて話し出した。


「もう一回、武器を変えて仕切り直すなら付き合うけど。もういいんじゃないかな」


「ぐっ…!」


クラディールはキリトの言葉が気に入らなかったらしく、右手でアイテムウィンドウを開いて新しい武器を装備するとキリトに向けて斬りかかった。

諦めが悪いな……

俺は自分の愛槍、《クェーサールイン》を握りしめてクラディールの前へ行こうとするとーーーー


キィィイイン!!


「「「!?」」」


アスナがクラディールの剣を弾いたのだ。
クラディールは驚いた顔でアスナを見ていた。


「アスナ様……!あいつが小細工を!武器破壊も何か小細工をしたに違いません!!そうでもなければこの私がこんな薄汚いビーターになど
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