4部分:第四章
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断ってきたのは家族がいるからだったのだ。
「おります。彼等のことは」
「それはお任せ下さい」
光は頭を上げて述べてきた。
「私が責任を以って」
「そうですか。それでは」
「それでですね」
今度は伍子胥が専緒の前に出て来た。そうして膝をついて三本の剣を出してきた。
「その責を果たす為に剣を」
「この中から選ばれよと」
「左様です」
そう専緒に告げた。
「越の国の名工が鍛え上げたものです」
「その三本の剣が」
「まずはこれです」
最初に伍子胥が差し出したのは青黒い剣であった。その色がやけに不気味であった。
「如何でしょうか」
「まるで蛇のようですな」
「はい。そして次は」
二番目に出してきた剣には独特の模様があった。それは表面に連なり合った岩石を思わせるものであった。それがやけに目についた。
「最後は」
最後の剣にも模様があった。今度のそれは細い雲のそれに似ていた。
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