第1話
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な事しても変に思われるだけじゃん。」
耳元で意見してくるランに小声で答える。
落ち着け私。まだ転校初日。挽回するチャンスはある。そう、例えば恒例の休み時間での転校への質問タイムとか!
そして、授業の合間の休み時間。早速、クラスの皆が質問する為に寄って来た。
「日奈森さんってどこから転校してきたの?」
「聖夜市ってとこ。夜空の星が綺麗な所だよ。」
よし、上手くフレンドリーな感じに答えられた。
「部活は何やってたの?」
「部活はやってないけど、その代わり生徒会の役員をやってて。」
「生徒会!凄いじゃん!!」
「そ、そうかな?」
この調子なら直ぐに誤解が解けそう。そう思っていると、ミキがある一点を見ているのに気づいた。視線を追うと、そこにはピンクの髪を赤いリボンでツインテールにした女の子が居た。
「どうしたの、ミキ?」
あたしは皆に気付かれないように小声で話しかける。
「あむちゃん。あの子、キャラ持ちだよ。まだたまごみたいだけど。」
「え!?」
しゅごキャラは何となくと言うレベルで他のしゅごキャラの気配を察知出来るの。通称“なんとなくレーダー”。
「どうしたの、日奈森さん?」
「ううん。何でもないよ。」
とりあえず、あの子には後で話しかけよう。きっと、いきなりしゅごたまが現れて混乱してるだろうし。
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「今度の転校は意外とフレンドリーな感じね。」
「うん。」
休み時間になってクラスの皆に質問される日奈森さんは自己紹介の時とは違ってはきはきと喋ってる。あの時は緊張してたのかな?
そう思ってると、急に日奈森さんが私の方を見てきた。でも、直ぐ周りに居る子達との会話に戻る。
「あれ?まどか、あの子あんたの事見てなかった?」
「うん。でも、何でだろ?」
「ねえ、もしかして日奈森も転校生…って言うか暁美みたいに夢に出てきたりとかした?」
「昨日の夢に?出て無いけど。」
「そう?そうだと思ったんだけどな〜。」
そして、時は経って昼休み。私とさやかちゃんは屋上でマミさんとキュウべえに会ってあのたまごについて相談していた。
「これがそのたまごなんです。」
「これが・・・」
マミさんは私が鞄から取り出したたまごを手にとった。
「本当に、暖かいわね。キュウべえ、これが何か分かる?」
「わかるよ。」
「本当!?じゃあ、教えて!!」
キュウべえの答えに私は思わず身を乗り出してしまった。
「もちろん。と言いたい所だけど、僕にとっては専門外だから詳しくは知らないんだ。
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