暁の天狼島
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げます!!」
「手伝うとか言えないのかしら・・・」
ルーシィさんは気絶したナツさんを運ぶ役を任されて不機嫌そうだ。でも手伝う力も残ってないんだよなぁ・・・ごめんなさい。
「そういうことでしたら、私にお任せくださいルーシィ様」
「カプリコーン!!あ・・・ありがとう」
カプリコーンはルーシィさんを片腕でお姫様抱っこする。
「うわ・・・気のせいかナツがおざなりに・・・」
この戦いのヒーローのはずのナツさんはカプリコーンにまるで荷物のような姿勢で持たれていた。
「こちらのネコ様はルーシィ様のご学友で?」
「あい!!そちらのルーシィ様の先輩に当たります!!」
カプリコーンとハッピーはなぜか仲良く話しをしながら簡易ベースへと戻っていく。
「なんか馴染んでるね」
「二人とも性格は真逆な感じなのにね〜!!」
俺とセシリーはそんな会話をしている。カプリコーンは生真面目な性格だし、ハッピーはアホの子なのになんか意気投合してて面白いな(笑)
じー
俺とセシリーが話しているとウェンディがシャルルを抱えたままこちらを見ているのに気づく。
「ウェンディ?」
「シリルの目、さっきまで水色だったのに元に戻ってるね」
そうなのか?自分で目の色は確認できないけど、カミューニさんも目の色は普段は黒だったからなぁ。魔法を使う時に色が変わるのかな?
俺たちは和気あいあいとした雰囲気の中、簡易ベースへと戻っていく。マスターはハデスと何かを話していたようだが、俺たちは別に気にすることもなく帰っていった。
「う〜ん・・・」
「あの・・・ウェンディ?」
俺たちはさっき簡易ベースに帰ってきたのだが、ウェンディは俺の顔をじっと見つめている。その理由はと言うと・・・
「ちょっとキズが残っちゃうかな?」
「無理ないよ。貫通しちゃってるんだもん」
ウェンディとレビィさんが俺の額を見てそう言う。さっきウェンディに治癒魔法で治してもらい、塞がることには塞がったのだが、キズが深かったため、少しだけキズが残ってしまいそうだ。
「別に大丈夫だよ。俺気にしないし」
「でも顔だから・・・」
俺は額に包帯を巻き付けながらそう言う。ウェンディは少し心配みたいだけど、そんなに重く捉えることないと思うけどなぁ。
「だったらウェンディ」
「はい?」
そんなウェンディにレビィさんが耳打ちする。何話してるんだ?
「ええ!?」
「ギルドに戻ったら一緒に作ってあげるから」
「は・・・はい・・・////」
ウェンディは顔を赤らめながら何かもじもじしている。どうした?何を話してたんだ?
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