68シトリー戦final
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◇真名
『……』
本陣で待機していた私にいのりからの通信がきた……多分全員に向けてだと思うけど小さすぎて私以外には聞こえないと思う。内容は『幻覚のソーナさんを見つけた。本物がどこかにいるからお願い』だった。
「ギャーちゃん。今居るところからいのりの前に以外のソーナはいる?」
私は偵察役のギャーちゃんに連絡を取る
『はい。会長さんが……屋上にもいます!』
なるほどね。いのりが言ったとおりだったけど……そんな簡単な場所に居たらそっちも怪しい……けど、行ってみてから当たりかはずれを確認すればいい。
「ギャーちゃん。屋上のソーナを監視しながら他に居ないか確認しておいて。今から私とアーシアでそっちに行くから」
『はいっ!』
一応この会話はグレモリー眷属全員に行き渡っている。
「じゃ、アーシア行くよ?あっ、王と女王はまだ、動くときじゃないからね?いのりが面白いことしているみたいだけど」
「はい!」
「わかっているわ」
「わかっていますわ」
あら?修行してからかなり丸くなってる?それとも私達を怒らせないようにしているのかな?
私は『白龍皇の光翼』を広げギャーちゃんのいる屋上に向かう。
◆
「真名先輩!」
屋上の扉の前に着くとギャーちゃんがもとの姿で待っていた。
「ギャーちゃん、他には見つかった?」
「いえ、いのり先輩の前にいる会長とここにいる会長以外は見つかりませんでした」
隠れている?いや、ギャーちゃんにはデパート全域を細かく探して貰った。それにヒットしなかったなら、ここのが本物のようね。
「ギャーちゃん、開けて」
「はいっ!」
ギャーちゃんは既に扉に罠が仕掛けられていないかを調べていたらしく、迷う事なく屋上に出る扉を開いた。
扉の先にある空は、どこまでも白くて、何もなかった。その空の下にはーーソーナが、一人で佇んでいた。
ソーナはこちらに視線を向けると、苦笑していた。まるで「上手くいかなかった」と落ち込んでいるかのように。
「ごきげんよう。ソーナ・シトリー。あなたの作戦詰めが甘かったようね」
「ごきげんよう、楪真名さん。ええ、まだ、二天龍を甘く見ていました」
本当なら完璧な作戦だっ…二天龍相手じゃなかったら、ソーナは勝てただろうね
「そろそろ、始めない?ソーナ・シトリー対白龍皇を……」
「……いいでしょう。決着をつけましょう、真名さん」
ソーナの周囲に水のオーラが集まり、次第に何かを形成していく。
私、ソーナの戦闘準備が整ったところでーー私たちは、同時に攻撃を仕掛けた!!
『投了を確認。リアス・グレモリー様の勝利です』
「は?」
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