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暗黒
友達って何?

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ふと気が付くと私はいつも一人だった。周りから浮いている。ひしひしと伝わってきた。
大人数で話しているところ二、三人で話しているところさまざまあるけれど、どこにも入れる気がしなかった。
あきらめて一人で携帯をいじっていても誰も話しかけてくれない。入ろうと思っても二人だけの内緒だからとか迷惑そうな苦笑いで接せられる。
それがわからないほど鈍感でも無神経でも空気が読めないわけでもない。
どうやって話しかけよう。何を話そう。考えてもかんがえてもカンガエテモ何も思いつかない。
ただただ空虚になっていくだけだった。話を振っても話が発展しない。笑ってくれない。どうすればいい?息が苦しい。声が出ない。笑顔が消えていく。間を持たせなきゃ。笑わなきゃ。
−−−なぜ生きてるの?私はこんな苦しい思いをするために生きているの?周りに不快な思いをさせて邪険に思われて。自分も苦しい。
周りも邪魔に思っている。きっと周りも扱いに困っているのだろう。気持ち悪い。吐き気がする。目頭が熱くなる。頭がくらくらする。何も考えられない。
−−−ナニモカンガエタクナイ。涙がこぼれないように我慢をしなければ。
気づかれないように、悟られないように。周りに迷惑をかけてしまう。めんどくさいやつそう思われてしまう。いや、もう思われているのか。でもさらに嫌われてしまう。胸が痛い。のどが絞まる。声が出ない。いやだいやだいやだ。逃げ出したい。この場からもなにもかもからも。なぜ自分の時間を犠牲にしてまで嫌な思いをしに学校にいくのだろうか。疲れなきゃいけないのだろうか。
なんで嫌だって言えない?情けない。弱虫。昔の自分に依存して、思い出にすがって。
周りも時間も関係もすべて進んでいくのに変化し続けるのに、私だけはある一地点にとどまったまま、過去に縋り付いたまま そりゃおいてかれるよね。
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