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とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第1話 佐天の能力
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に呑まれていった。



だが、驚いたのはこれだけではなかった。





佐天「何してるんですか?」







御坂と食蜂の背後からまたしても、先ほどまで聞いていた声が聞こえた。

恐る恐る振り向くとそれは先ほどまでと全く変わらない彼女。強いて言えば『影』ができているぐらいだが……

食蜂「え……本物?」

何かに気づいた時のように呟く言うと、目の前の彼女は至って冷静に笑った。

佐天「そうですよ。御坂さんたちがさっきまで戦っていたのは私が作り出した『幻影』です。気づいていると思いますが、その証拠に『影』はなかったでしょう?」

なんと言うか、恐ろしかった。

まだこちらも本気を出していないのに謎の敗北感が生まれる。

なぜか勝てる気がしなかった。

御坂「……じゃあ一ついいかしら?」

佐天「なんですか?」

御坂「夏休みの時のあなたの能力……あれは何なの?」

そう、これが一番聞きたかったことだ。

あの日からずっと考えてきた。

治癒能力なんてのはかなり珍しい。っというか御坂自身そんな能力聞いたことなかったのだ。

仮にそんな能力があったとしても、彼女の性格からして能力が発現したとならば喜んで報告に来るはずだ。

それをしなかった、ということはそれ相応の理由があるということ。

つまり、隠さなければならない何かの『力』を手にした。

その『力』の正体を知りたかったから。

佐天「あぁ、そのことですか」

それは、簡単な問題を出された時のような軽い口調だった。





佐天「簡単なことですよ。″御坂さんの影″を私の脳に映し出してそれを元に″再構築″したんです」





御坂「私の影……?再構築……?」

食蜂「……なるほどねぇ」

御坂「アンタ、今の説明でよくわかったわね」

食蜂「何となくはわかったわぁ。原理はイマイチ分からなかったけどぉ、要するにあなたは″治癒した″んじゃなくて″元に戻した″のよねぇ?」

佐天「えぇ、そういうことです。影に嘘はつけませんから」

つまり、影に映る″御坂の本来の姿″を読み取り、それをその時の御坂と照らし合わせて違う部分を修正した。

そうすることで確実に治癒することが可能となる。

御坂「なるほどね……でも、まだもう一つ聞きたいことがあるのよ」

佐天「?」

そう、

本当に根本的な問題。




御坂「どうやってその力を手に入れたの?」





そうだ。

もともと何の力を持ってなかった彼女がなぜこんな強さを手に入れたのか。

彼女は特に驚く様子もなく、ただ簡潔に言っただけだった。

佐天「もら
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