宝くじと強盗
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ごめんごめん。
ありがとね、助けに来てくれて。」
琴「当たり前じゃんっ、夢羽は私の宝物で唯一の親友だからねっ??」
夢「ふふっ、なにそれ。」
琴「私はなにもできなかったけどね、ありがとう白ちゃん!」
白夜のいたと思われるところに話しかける、しかしそこに白夜はいなかった。
白「まったく、君たちはそうやってコソコソと手を出すことしかできないの?
ずいぶんと臆病でずる賢いね、君たちに造られた邪神たちがかわいそうだよ。
まさに殺されるためだけに強制的に誕生させられた、要らない望まれない存在。
君たちは『僕』に残虐だと言うけれど、僕は君たちの方がよっぽど酷いと思うね。
そして愚かだよ、いつまで僕を消そうと余計な犠牲を出すの?
いつまでそうやって夢を見ているの?
いい加減自分の現実を見た方がいいよ、物凄く滑稽で笑えるから。」
満月が浮かんでいる、先ほどまで昼だったにもかかわらず、だ。
白夜には虫のような羽と、七色の羽が生えていた。
口調も眼の色も変わっている。
白「言っておくけれど、僕は君たちを一生許さない、いつか絶対にその存在を消してあげるよ。
君たちが罪を挽回できることなんて一生ないだろうね、せいぜい己が仕出かした大罪を悔いながら時を待つことだ。
君たち神はもしかしたら人間より愚かかもね?
触らぬ神無異に祟りなし、僕からはその言葉を送るよ。
願わくばこれ以上犠牲が出ないよう、ああでも君たちを消すのは決定事項なんで足掻いても無駄だよ。
残った時間を大切にすることだね。」
白夜は皮肉をたっぷり込めて満月に向かって話しかける。
返答もないまま、静かにその時間が過ぎていった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ