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魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第6話 恋と日本文化と戦いと
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楽しかったはずのバーベキュー大会。シャマルの手料理によって一時期は恐怖と混乱の坩堝に陥ったものの、そこはそれ、長年の付き合いというか絆というか経験というかでシグナムとフェイトを復活させ、事なきを得た機動六課一同。
その彼女たちはいま、任務でかいた汗を流そうと海鳴市にあるスーパー銭湯、『海鳴スーパーラクーア』に来ているのであった。
「これが“スーパーセントウ”というやつか……」
そう呟いたのは、このスーパー銭湯というものに否定的だった少年、ラディオン・メイフィルス。
六課に来て早々、前準備の時間もほとんどなくこちらに飛ばされたせいで日本はおろか第97管理外世界そのものの文化にすら疎かった彼にとって、お金を払って風呂に入るというのはひどく奇異に思えるものだったらしい。
そもそもから、この銭湯というものを聞いての最初の一言からして、
?―金を払って風呂を利用する? 海の家でもないのになんだその詐欺商売。
というものだった。
その疑念をどうにかして晴らそうと地球組はあれやこれやとスーパー銭湯の話を聞かせたのだが、結果はすべて逆効果。話を聞けば聞くほど疑念はさらに深まり、初めのほうは取り繕えていた表情も徐々に崩れていき、最後には露骨に胡散臭そうにしていた。
しかしその疑念も予想していたものとは随分違うスーパー銭湯を目にして少しは和らいだようで、興味深そうにその外観を眺めていた。
「なんというか、デカいな。そこらへんのスーパーよりもデカいんじゃないか、コレ」
「でしょ〜。こっちに住んでいた頃は、はやてちゃん達と一緒によく来たのよ〜♪」
意外そうなラディに、隣にいたシャマルが笑顔で話しかける。
そのまま彼女は中に色々な種類の風呂があることや、風呂だけでなく卓球などの娯楽施設もあることなど、熱心にあれやこれやと話し始める。
それにラディは相槌を打ちながら、度々シャマルのほうに視線を向けて、楽しそうに話を聞いていた。
ふんわりとした雰囲気の美人さんなシャマルと、所々幼さを残しながらも、同時に大人の男性のスマートさを兼ね備えたラディの組み合わせは、少女マンガの一ページのように絵になっていた。
が、しかし。
それを一歩引いたところで見るなのは達の顔に浮かぶのは、熱を帯びたうっとりとした表情でも、お似合いの二人を暖かく見守る微笑でもなく?―頬を引き攣らせた苦笑だった。
「なぁ、あたしの勘違いだったらわりぃんだが?―」
気まずい雰囲気の中口火を切るのはヴィータ。
一拍の間を置き、言葉を続ける。
「?―惚れてないか? シャマル、ラディに」
その場の全員が頷いた。
恋だの愛だのが未だ絵本の中のお話であるキャロやエリオも含めての全会一致である。
確信してはいた
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