暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
追跡隊結成
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
この人

「フッ、とりあえず僕を見るといい。この美しさを目にすれば、他のことなど忘れて見とれてしまうのだからね」

フサァッ、と前髪を払ってポーズを決め、最後には光だすエイモンドさん。
どうでもいいがこの人、この光る魔法に関しては詠唱速度が恐ろしく速い。
そんなエイモンドさんを見て、リリアさんが「バカね」と呆れてため息をついた。だが、今ので場の空気が和んだ気がする。

「……うん、まぁ今からそう悲観しても仕方ないね。とりあえず、これはロキのとこにも話しておいた方がいいかもしれない。少なくとも、ハーチェスの話を聞く限り、今回の件には何かしらの形で絡んでるのは確実だろうし。からかってくるところは嫌いだけど、こういうのに対しての状況判断とかは僕も認めてるからね。なんと言っても、【ロキ・ファミリア】(都市最大派閥)だし」

「ですね。なら、明日バルドル様と僕、それと式の三人で赴くことにしましょう」

ややあって夕食は終了し、各々が自室へと戻っていく。
そんな中、俺はバルドル様を呼び止め、一人【ステイタス】の更新をお願いした。

「昨日やったばかりだろ?」

「まぁ。でも今回結構な数を相手にしましたし」

それに、新しいのが発言する、とは言えないよな……


「……ま、いいよ。じゃぁ、このままついてきてくれ」

いくよ、と言って二階のバルドル様の部屋へと向かう。

「にしても、君はまた厄介事を持ってきてくれたねぇ」

「……すいません」

「いいよ。面倒だとは思うけど、まぁ、程々の刺激だと思うことにするよ」

「さ、上を脱いで」と言われる頃には、すでに上を脱ぎ終わり、背中をバルドル様に向ける。
用意していた針で血を一滴垂らすと、俺の背中に波紋が広がり青白い光を放つ。

そして突然

「……え?」

【ステイタス】を更新するバルドル様の手が止まった。

「う、嘘……っ!? 魔法!?」

その言葉を聞いて、俺は一人バルドル様が驚いている理由を察した。
あの金髪ピアス、王の軍勢を魔法として発現させやがったのか

本来、魔法は人によって取得出来る数に違いがあるが、どんなに多くても三つ以上を取得できない。
魔法種族(マジックユーザー)ならともかく、ヒューマンである俺が四つ目を取得した、ということは前代未聞。
というか、スロットが三つあったことにも驚いていたバルドル様だ。後ろで固まって声が出せないこの状況は仕方ないだろう。



ナンバ・式

Lv6

力 I 91 耐久 I 81 器用 I 73 敏捷 I 98 魔力 I 94


上昇値430オーバー。かなり伸びていることに驚いた俺だが、注目すべきはその下だ。
【ゴ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ