九校戦編〈下〉
九校戦七日目(6)×作戦打ち合わせとそれぞれ使うメモリとデバイス
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法式の機能を損なわない形で起動式を書き換える。
起動式は魔法式の設計図であり、起動式を書き換えるという事は魔法式を書き換えるという事だ。魔法師の適性に合わせた細かな修正に止まらず、魔法式のプログラムに存在する無駄を取り除くという効率化は、最早「修正」や「アレンジ」ではなく魔法式の「改良」であり魔法そのものの改良と言えるものではないかと思う程だ。
「という方針でやろうとしている訳ですが、中条先輩は何か質問ありますか?」
「私的には不可能に近いのですが、本当にそんな事が可能なんですか?正直言って私には無理な作業だと思います」
「ま、見ていて下さい。これが俺とゼロによる、独特な調整をね」
目の前で行っているのは、ゼロと一緒に調整しているので魔法が実際発動している様子を観測しないで、起動式から直接魔法のエッセンスだけを抜き出して、不必要な部分を削り落として新たな起動式とした再構築するという作業が行われている。
元々新人戦モノリス・コードを担当していたエンジニアに代わって俺のアシストに手を挙げたあずさだったが、こんなクレイジーな作業には到底手が出せない。
せめてこの位はやらせてほしいと言う事で、書き上がった起動式の文法チェックをしながら、あずさの懐いていた疑惑は確信に変わりつつあった。
「(疑惑が確信に変わるけど、織斑君は高校生レベルの魔工師ではない事を知っていて蒼い翼特別推薦枠を持てたぐらいの技術を持っている)」
とあずさの疑惑もあったが、心の声を拾った俺はスルーしながらデバイスに古式魔法を直接入力をしていた。そして出来上がった所で、メモリを腰の横に差した状態でデバイスを使ってみると今まで使用していた呪符よりも使いやすくなっていた。そして美月の眼でも分かるようにして、精霊が活発に動いていた事で実験は終了。
という事が本流であるが、ここは外史でありイレギュラーな存在である俺らがいるので中条先輩の登場もなく美月も野外演習場に行ってしまったので、こうやって本流の所を外史情報を見ていた。そろそろ時間だからか、就寝時間となったので野外演習場に行ってみた。するともう寝てるはずの雫やほのか、エイミィ、スバル、深雪までもがエリカ対レオ対幹比古のバトルロイヤルを観戦していた。
「何だ、お前らも来ていたのか」
「お兄様、沙紀から聞いたら皆も見に行きたいと言いまして」
「本来なら私らも寝ているはずなんだけど、ホテルの外に明かりがあったから見に行こうとしたら深雪が一真君が調整したデバイス実験をしてるって聞いたからね」
「僕は一真さんにお礼を言いに行こうとしたら、エイミィに捕まってね。そしたら一真さんが明日モノリスで使うデバイス実験をするって聞いたから、僕らだけで見に来たのさ」
雫とほのかは二人で行動す
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