九校戦編〈下〉
九校戦七日目(6)×作戦打ち合わせとそれぞれ使うメモリとデバイス
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霊術者である事、エレメンツマスターである事を知っているレオ達でさえ、幹比古の術式が無駄が多すぎたという事でエリカは目を丸くして美月はあの時の事を思い出すかのようにして口を両手で押さえていた。レオも知らなかったとはいえ、精霊魔法が上手く使えなかった時があったなんて今ではあり得ないかのような目で見ていた。
「それと幹比古に聞きたい事があるが、教えて欲しい事がある」
「いいよ、一真は僕の先生でもあるから何でも聞いて欲しい」
「心配しなくともいい、口堅い方だ」
「俺も口は堅い方だけど、ここで聞いた事は他言無用な気がする。一真の無効化みたいにな」
「私もです」
「あたしが口、堅いの知ってるでしょ?」
それまで黙って聞いていた俺以外の者らが、競うように口の堅さをアピールしていたが一人だけ心配なのがいたがまあいいか。エリカが言った事で、幹比古は胡散臭そうな眼差しを向けていたが、感情を理性で納得させてから俺に向いた。
「ストレートに聞くが、『五感同調』あるいは『視覚同調』は使えるか?一応俺も使えるが、一応聞いといた方が良いと思ってな」
「直球だね一真。その答えはイエスで、『五感同調』は無理だけど一度に二つまでなら『感覚同調』を使える」
「視覚だけで充分だ、幹比古。では作戦の前に少しだけルール変更となったのを伝える。今回四種目目に出場する事となったので、人数を三名から五名へと引き上げされたらしい」
「あ〜それなら納得かも。一真君一人で敵を倒しちゃうんじゃないの〜」
そんで人数制限する事となったが、明日の相手高は人数を変更しないで相手をする事となったと言ったらエリカは相手高の事を無能だねと言ったら、珍しくレオが一理あると言っていた。そこからはレオのデバイス訓練をするために、桜花・結衣・沙紀のワンセットでISを展開した相手でデバイスを使う事となった。
調整し直したデバイス二つを受け取ったレオだったが、エリカもデバイス訓練に参加すると言って野外演習場に行ってた。本来ならこんな遅い時間に使えないが、俺のコネを使ったお陰で睡眠時間ギリギリまで訓練していた。
幹比古のデバイスを調整していた俺の隣で、美月とユーザーである幹比古に手伝いとしてあずさが来ていた。呆然と見つめていたが、独特の調整方法とタイピング速度に目を丸くしていた。あずさがショックを受けたのは、表面的な部分ではなく、俺が扱っている古式魔法の伝統的な術具で発動する事を前提とした術式を直接デバイスを繋いでから、タッチペンやゼロが補助的にしているので古式魔法から現代魔法への起動式を翻訳していた。
修正だけならば、あずさには難しくないが、目の前で展開されているアレンジは本格的な起動式として書き換えられていた。起動式から魔法式の作動原理を理解し、魔
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