九校戦編〈下〉
九校戦七日目(6)×作戦打ち合わせとそれぞれ使うメモリとデバイス
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レメンツビット』または『エレメンタルビット』と俺らは呼んでいる。それとそのメモリには今まで使った事のあるメモリから、使用者が使いたいメモリをイメージすればデバイスが判断して使えるようにしてある。分離距離や持続時間も所有者の思い通りにしたので、操作さえ間違えなければ大丈夫さ」
「なるほどね、一真は精霊術者やエレメンツマスターとも呼ばれているからなのか。それで?僕は遊撃だそうだけど、何をすればいいのさ」
説明後にレオは一度メモリを差してから、剣先を浮かしたりイメージしたら大量のビットが出現したり、レオが分身出来るようになっていたので主にエリカや美月が驚いていた。試しに本物はどれ?と質問してきたので、触れば分かると言ってエリカが持つ警棒で今いるレオ全員に剣を振ったがメタルメモリの力が発動していたのか、レオ全員に金属音が聞こえた。
「さっきも言った通り、オフェンスとディフェンスを側面支援する役目だ。昔だと幹比古の古式魔法は上手く出来ていなかったが、俺が一から鍛え直したので遠隔魔法や近距離魔法も使える。幹比古にもこのメモリを使って、精霊をより活発させる事が出来る。つまりデバイスを使ったとしても、いつも使う精霊魔法よりも使いやすくなっているという事だ」
「なるほど、このエレメンタルメモリを持った瞬間に精霊が活発になっているのが見て分かるよ。今の僕なら使い方が直に分かるようだしね」
幹比古にも渡したメモリとベルトの横部分にスロットルを差す場所があるので、とりあえずベルトを装着してからメモリを使うといつも使う古式魔法よりも速度も威力も違っていたかのように見えた。古式魔法を伝承する家は、自分達が保有する魔法技能を秘匿しようとする傾向が強い。
現代魔法の下で魔法の分類と体系化が進んだ現状において、意味は一部特殊な魔法を除いて形式的なものとなっていたが、刷り込まれた価値観が無意識の行動に色濃く反映し続けている。だが俺から見たら、似ている部分もあるので、殺傷性ランクがA以下ならどんな魔法でも威力を抑えれば使えるという事だ。
「この前の雷撃は殺傷性ランクCではあるが、公開されてない魔法ではある。ま、それは俺も同じ事だ。今まで使った魔法であって魔法でないのを使ってきた俺であるからか、秘密にしているのは発動過程だから呪符で発動させなくとデバイスで発動する」
「一真の言う通りで、古式魔法を秘密にしているのはあくまで発動過程だけだからね。それなら安心して使えるよ、今までの僕だったら吉田家の術式に無駄が多くてその所為で魔法が使えないと思っていたけど、それは全て勘違いを気付いてくれたのは一真だと言う事をね。レオ達も絶句しているようだけど、本当の事だけど今では無駄を無くした精霊魔法を使えるようになったんだ。精霊術者である一真によってね」
俺が精
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ