第三章 [ 花 鳥 風 月 ]
五十七話 凶夜の警鐘 肆
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者の様に。
その時になって勇儀は気付くのだった――――見上げた夜空に星の輝きとは別の煌めきが在る事に。
それは月明かりを受け静かな輝きを放つ大小様々な無数の刃の群れ――――十や二十ではなく百や二百は下らない兇輝の天幕だった。
数の不利、戦力の差など最初から織り込み済み、奇襲を掛け敵砦に突入した所で敵戦力に押し切られる事は想像に容易かった――――だからこそもっとも有効に敵を翻弄する手段を考えていたのだ。
回数制限・時間制限があるとはいえ瞬間的な大威力を出せる――――虚空は自分の能力の幅を熟知している、この後の事を考慮しても拓けた場所に敵を誘い出す作戦が一番有効だと判断した。
「さぁてそれじゃぁ始めようかッ!」
虚空の宣誓を合図にするかの様に、天空の刃の群れが流星となって降り注ぐ――――
そうして人外の戦の火蓋が切って落とされた――――奇しくも時刻は魑魅魍魎が跋扈する丑三つ時……
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