第202話 妖精は再び―――――。
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
みんな》を呼んでも、またアイツに動きと能力を封じられるだけ!それなら私が・・・コイツを倒すっ!」
そう言うと、ルーシィは星の大河を大きく振るった。が、スロークに包丁の背で受け止められた。
スロ「その心意義はすごく良いと思うよ〜♪だけど、俺が奈落におとしてやったらその心意義も水の泡なんだけどね。」
月明かりに照らされ、包丁の刃がギラリと不気味に光った。
スロ「でも、奈落に落とす前に・・・俺が美味しく調理してあげるから♪」
ル「結局それが優先なのかいっ!」
場違いなスロークの言葉にルーシィは透かさずツッコミを入れた。
スロ「えりゃァア!」
ル「キャア!」
カプ「ルーシィ様!」
刃を下にして、スロークはルーシィの頭上に包丁を真っ直ぐ振り下ろした。小さく悲鳴を上げながらルーシィは何とか避けた。狙いを外した包丁は地面に突き刺さる。
地面から包丁を抜き取ると、土で汚れた刃をスロークは青紫色をした長い舌で、刃で舌を切らないように舐めた。それを見たルーシィは思わず顔を背ける。
スロ「逃げないでよ。焼くなり煮るなり揚げるなり蒸すなり、ちゃんと美味しくしてあげるからさ〜♪」
ル「さっきも言ったけどどれもヤダし、私絶対美味しくないし、それ以前に絶対に食べれヒャア!」
「食べれないから!」と言おうとしたルーシィの頭上にスロークはまた包丁を真っ直ぐ振り下ろした。ルーシィは何とか避けるが、足を滑らせて盛大にこけ、地面に頭と腰を強く打ちつけた。
ル「いったぁ〜・・・わっ!」
顔面目掛けて包丁が振り下ろされ、間一髪のところで首を左に動かして回避した。
スロ「えい!えい!えい!えい!」
ル「ちょっ・・!うわっ!い゛っ!ギャア!」
両手に持った2本の包丁を交互に動かしながらルーシィの顔面目掛けて振り下ろす。包丁が振り下ろされるのと同時に、ルーシィは地面の上をゴロゴロゴロゴロと転がりながらかわしていく。
ゴロゴロゴロゴロと転がっていくうちに、進む方向が瓦礫で塞がれていた。
背後には包丁を持った悪魔、目の前は瓦礫で行き止まり・・・起き上がって逃げてたらその間にやられてしまう。
ルーシィは断崖絶壁に立たされた―――――!
スロ「これで・・・終わりだァアアアアアアアアアアアアアアア!」
狂ったように叫びながら、スロークが包丁を振り下ろす。
ル「(もう、ダメだ・・・・・!)」
目尻に涙を浮かばせながら、ルーシィはギュッ!と固く目を瞑った。
スロ「ぐひゃぁあ!」
悪魔のなんとも情けない声が聞こえた。そして、いつまで経っても包丁を振り下ろされない。ルーシィは恐る恐る目を開けると、目の前の光景に目を見開いた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ