第202話 妖精は再び―――――。
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い風呂敷から包丁を取り出しカプリコーンに投げつけた。
カプリコーンはそんな物に怯む事無く、手で弾き飛ばした。弾き飛ばされた包丁はくるくると弧を描きながらガッ!と鈍い音を立てて瓦礫に突き刺さった。
――――――だが、それで終わりではなかった。
スロ「うおぉぉおおおおおおおおおおっ!」
カプ「!?」
スロークは次から次へと風呂敷から何本もの包丁を取り出しカプリコーンに投げ続ける。
ル「あ、あんなに・・入ってたの・・・?」
包丁のあまりの多さにルーシィは震え上がり驚嘆の声を上げた。
最初は驚いていたカプリコーンだが、持ち前の冷静さをすぐに取り戻し、飛んで来る包丁を1本1本素早い動きでかわしていく。
カプ「っ・・!」
上手くかわしていたつもりだが、1本の包丁の刃先がカプリコーンの頬を掠め血が流れ出た。
スロ「おらァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
それがまるで合図だったかのように、包丁の数が更に増え、投げる速さが増し、必死にかわし続けるカプリコーンの腕、腰、膝を切りつけた。
カプ「くっ・・!」
痛みに顔を歪ませながらも、カプリコーンはスロークの目の前まで迫り固く握り締めた拳に渾身の力を籠め振るった―――――が、その拳は悪魔の身体に届く前に、空中で止まってしまった。
カプ「ぬっ!?」
スロ「イエ〜イ♪これでお前は、もうそこから1歩も動けないよ〜♪」
不敵な笑みを浮かべながらスロークは嫌味っぽく、勝ち誇ったように言った。動けなくなったカプリコーンの足元には、赤黒い魔法陣が浮かび上がっていた。
ル「あの魔法陣は・・・!」
スロ「相手の動き、能力を封じる事が出来るのさっ♪」
動きを封じられたカプリコーンの横を通り過ぎ、スロークはじりじりとルーシィに迫って行く。
ルーシィは魔喝宮の金色の鍵を取り出すと、
ル「戻ってカプリコーン!」
カプリコーンを星霊界に帰らせた―――――が、金色に光り出すはずの鍵は光らず、カプリコーンも星霊界に帰っていない。
ル「え?ウソ・・・どうして・・・?」
スロ「アイツの動き、能力を封じているんだ。その星霊界っていう所に帰れないのは能力を封じているからさ。」
ル「そんな・・・!」
戸惑うルーシィにスロークは不敵な笑みを浮かばせながら言った。そしてスロークは風呂敷から包丁を2本取り出すと、それを両手に持ち更にルーシィに迫って行く。ルーシィはそれに対抗するかのように星の大河を構えた。
カプ「ルーシィ様!私以外の星霊を召喚して下さい!」
動けない身体でカプリコーンは拳を振ろうとする体勢のまま、主に向かって叫んだ。
ル「他の|星霊《
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