第202話 妖精は再び―――――。
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んの一瞬の隙を突かれたスロークは呻く。
ル「流石ね、カプリコーン。」
カプ「ルーシィ様、この化け物はいったいなんでございましょうか?おまけに街がすごい事に・・・」
今までの大規模な大事件の経緯を一切知らないカプリコーンは主であるルーシィを庇うように前に立ち、戦闘体勢を維持したまま問い掛けた。
ル「うーん、話せばものすごく長くなるんだけど。とにかく、アイツは確か・・・“料理の悪魔”の・・・ステーキとか言ったかしら?」
スロ「“恨みの悪魔”スロークだいっ!全然違う名前になてるじゃないかーっ!」
噛みつくような勢いでスロークは訂正をする。
スロ「ていうか「化け物」って言ったけど、そこのよく分からない奴だって「化け物」みたいじゃないかーっ!」
持っていた包丁の刃先を、そのよく分からない「化け物」に向けた。
カプ「私はルーシィ様の星霊、カプリコーンでございます。」
カプリコーンは「化け物」扱いされたにも拘らず、恭しく一礼をした。
カプ「それと・・・」
カプリコーンのサングラスが月明かりに反射してキラリ、と光ったのと同時にカプリコーンの姿はルーシィの前から消え失せていた。
カプリコーンは光のような速さでスロークの前に迫り足でスロークの右手を蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたのと同時に、スロークの右手から放れた包丁はくるくると空中で弧を描きながらザクッ!と遥か彼方の地面に突き刺さった。
カプ「刃物をルーシィ様に向けるとは、礼儀に反する故に・・・私に喧嘩を売った、という解釈でよろしいでございましょうか?」
スロ「!ぐほぉっ!ガハッ!」
避ける暇もなかった。
高々と上げたカプリコーンの左足が前に突き出たスロークのお腹と二重顎を蹴り飛ばした。顎を蹴り飛ばした反動でスロークの口から折れた歯が1本飛び出す。
カプ「売られた喧嘩を、私は倍の値段でお買い上げ致しましょう。」
その言葉どおり、カプリコーンは高く買った。
ル「す、すごい・・・!」
その強さに、主であるルーシィさえ感嘆の声を漏らした。
ル「カプリコーン!その調子でアイツをやっつけちゃって!」
カプ「承知致しました。」
主であるルーシィの指示に従う前に、カプリコーンはわざわざルーシィの方に向き直り一礼した後、スロークに向かって一直線に駆け出した。
よろよろと立ち上がりながら、スロークは自分の方に向かって駆けて来る敵をドス黒い緑色をした2つの目で睨み付ける。
スロ「こんなところで・・・終わってたまるかァアアアアア!」
空に向かって一声叫んだ後、スロークは背中に背負っている赤黒
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