第202話 妖精は再び―――――。
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ンファ「そんな傷だらけ血だらけのボロボロの体をしたアンタに言われたって意味無いね。どこにそんな力が残っているかは知らないけどね、その根気だけは素直に認めてあげようじゃないの。で〜も〜、今度こそ奈落に突き落としてやるからね〜?」
皮肉をたっぷり交えながらアンファミーは不気味に笑った。
アンファ「アタイは往生際が悪い奴は嫌いなんだ。さっさと諦めて奈落に堕ちた方がうんっと楽だよ?」
アンファミーの言葉に、エルザの耳がピクッと反応した。そしてエルザの口元に薄い笑みが浮かんだ。
エ「「諦めろ」・・・だと?笑わせるな。愚者が言う言葉を容易く口にするほど、私は軟弱ではない。この身体が動かなくなるまで・・・いや、消えて無くなるまで私は立ち上がる!そして貴様に刀を振るい続ける!」
言い終わる前に、エルザは妖刀・紅桜を構え、地を思いっきり蹴り駆け出した。対峙するように、アンファミーも地を蹴り駆け出した。
アンファ「お望みどおり、その自尊心と一緒にアタイがアンタを奈落のどん底に突き落としてやるよっ!」
エ「奈落に堕ちるくらいなら・・・貴様をこの手で!この刀で!この力で!葬り去ってから堕ちてやるっ!」
地に堕ちたはずの妖精が、“闇”を滅する為に再び刀を振りかざす―――――。
―クロッカスの街 西側―
よろよろと立ち上がりながら、トーヤは目の前にいる敵―――――“絶望の悪魔”ディスペアを赤い瞳で睨み付ける。だが、ディスペアは動じる事も怯む事も無く、口元に不敵な笑みを浮かべながら見下すような目付きでトーヤを見据えていた。
トーヤは右手に黒い邪気の渦を纏った。
ディス「これはこれは。先程言ったように、わしはお主の魔力を3分の1ほど吸い取ってやったんじゃ。にも拘らず、お主は魔力を使って邪気を纏うとは・・・自ら奈落に飛び込むような行為じゃぞ?」
ト「そんな些細な事をわざわざ気にしていたら埒が明きません。まずは全身全霊であなたを倒す事を第一に考える事が大事です。」
ディス「これはこれは・・・もし魔力切れになってしまったら、どうするんじゃ?お主等魔道士という存在は、その魔力は命と同じようなものと聞いておるんじゃが?」
ト「その時は、根気で戦うまでです。それにお忘れになられたんですか?僕は半幽人・・・既に死んでいるのと同然ですよ?」
ディス「これはこれは・・・お主に一本とられましたわい。」
ト「一本とってさしあげました。」
バトル中だという事を忘れているのか、人間と悪魔が交わすような会話で無い事を2人は話し続けている。いや、そもそも死んだ者と悪魔が話せること事態ありえない話なのだ
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