暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
ランサー
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おおおおおお!!!!!??」
ランサーはギリギリ直撃は回避したものの、デルフリンガーが地面に着弾した瞬間発生した衝撃波で思いっきり吹き飛ばされた。
私はどうしたい?
ルイズは自分に向かって問いかけた。意識の外では、ワルドやウェールズが何か言っている気がするがとりあえず無視をした。
私はワルドが好きだったのだろうか。答えは間違いなく肯定だろう。幼少の頃からずっと憧れていたのだ。好意を抱かないはずがない。でもなぜ、こんな嫌な気持ちになるのだろうか。
答えはあの時の言葉だった。
『僕には君が必要なんだよ。そう、君の力がね!』
ああ、そうか・・・、とルイズは徐に理解した。彼が欲しかったのは私じゃない、私の力だったんだ。
納得したルイズの頭の中に別の男が浮かびあがる。
突然の出会いを果たした彼。初めて自分を認めてくれた彼。涙を浮かべながら自分のことを守ると言ってくれた彼。
『貴族でもないアンタに、何が分かるっていうのよ!!』
ずっとモヤモヤしていた。彼にあんなことを言ってしまったこと。彼の元を去る時、一瞬―――恐らく本人も気づいていないほどほんの僅かだが―――悲しそうな目をしていたこと。
謝らなきゃ・・・。
そうだ、今私がしたいことは、しなくちゃいけないことは・・・!
「カ、ケ、ル・・・」
アイツに・・・会いたい!!
土煙が立ち込める中、ヒュンとデルフリンガーが戻ってきた。どうやらゲイボルグの自動的に手元に戻ってくる効果は模写できたらしい。
「相棒ヒデエや!いきなり投げ飛ばすなんて!?」
「仕方ねえだろ、咄嗟に思いついたのがこれだったんだから、っつ!」
どうやら反動で右腕の骨がヒビが入ったようだ。筋肉も相当イカれている。やはり英霊の宝具を模倣するのはリスクが高すぎるな・・・。
そう思っている内に視界が開けてきた。そこには驚愕の表情でこちらを見ているランサーの姿があった。
「ゲイボルグだと!?まさか、いやそんなはず・・・何なんだテメエは!?」
「出来損ないの魔術師・・・いや」
いつも通りに答えようとしてやめた。そう今は出来損ないとか魔術師とかでもない。
今は――――
「アイツの・・・ルイズのサーヴァントだ。」
「・・・・・。」
暫くポカンとしていたランサーだったが、やがて・・・
「あっははははははははは!!そうかそうか、そうだろうな!何せお前は
騎士
(
セイバー
)
だもんな!!」
突然笑い飛ばしてきた。コイツの発言はほんとにいちいち勘に触るな・・・
「いやわりぃわりぃ。テメエがあんまりにも騎士らしくてな。ま
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