暁 〜小説投稿サイト〜
オズのカエルマン
第三幕その二

[8]前話 [2]次話
「あっ、抹茶の」
「そうよ」
 恵梨香ににこりと笑って答えました。
「お抹茶のクッキーよ」
「それにチョコレートのですね」
「そちらも作ってみたわ」
 緑と黒の二色のクッキーがそれぞれあります。
「どうぞ召し上がって」
「はい、そうさせてもらいます」
 恵梨香は目を輝かせて答えます、そして。
 神宝もです、そのクッキーを見て言うのでした。
「いや、いいものですよね」
「神宝もそう言ってくれるのね」
「僕日本に来て驚きました」
「このクッキーに?」
「はい、日本のお菓子に」
 クッキーだけでなく、というのです。
「驚きました」
「こうしてお抹茶を使うから」
「そしてそれがです」
「また美味しいのよね」
「こんなお茶の使い方があるなんて」
「あれ、中国でも普通じゃないのかい?」
 こう尋ねてきたのはムシノスケ教授でした。
「君の国でも」
「お茶をお料理に使うことはですね」
「そう、普通だよね」
「はい、そう言われますと」
「茶卵もあるし」
「あれ僕も好きです」
「他にもあるね」
 その茶卵以外にというのです。
「何しろお茶は中国が本場だから」
「そうです、ですが」
「それでもなのだね」
「このお抹茶みたいなお茶はなくて」
 しかもというのです。
「こうした西洋のお菓子に使ったりすることは」
「日本独自なんだね」
「はい、驚きました」
「色も奇麗でしかも美味しい」
「凄いですよね」
「普通こんなの考えないよね」
 ジョージもそのお抹茶のクッキーを食べつつ笑顔で言います。
「お抹茶のクッキーとかね」
「そうそう、その発想が凄いよ」
「これまたね」
「そう、しかもね」
 さらにと言う神宝でした。
「身体にもいいし」
「お茶だからね」
「お茶は栄養も豊富だから」
「ビタミンの塊よ」
 ナターシャもそのクッキーを食べています。
「まさに」
「ただの嗜好品じゃないんだよね、お茶は」
「命をつなぐものでもあるわ」
 こうも言うナターシャでした、そしてナターシャもそのクッキーを食べます。
「健康にもいいから」
「ううん、じゃこのクッキー健康にもいいんだね」 
 カルロスもそのクッキーを食べつつ言います。
「凄いね」
「クッキーもね」
 ここでまた言うケーキでした。
「こうしたものがあるのがね」
「実に素晴らしいね」
 カエルマンも食べています、そのお抹茶のクッキーを。
「しかも美味しい」
「言うことなしよ」
「そうですね、私も好きです」 
 作ったクッキー自身もというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ