九校戦編〈下〉
九校戦七日目(4)×一年女子からのカウンセリング&治療とミラージ・バット決勝戦
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回線だから、大丈夫だよ」
「何から何までありがとう。正直言って、他の男子には私達からも言っとくよ。一真君の事を二科生だと見ない様にってね」
そう言って俺のメルアドを載せたメモを渡してから、その子は行ってしまった。ちなみに専用回線のは、相談者専用端末に送られてくるのでまた何かあればいつでも相談出来るようにしてあり、名前とかの個人情報も俺のみ見れるようにしてある。守秘義務だが、普通の男子には分からない相談とかも来るのでそれはそれで桜花、結衣、沙紀にどういうコメントをした方がいいのかを聞いてからコメントをしている。
「もうすぐミラージ・バットの決勝戦が始まるな、そろそろ移動した方がよさそうだな」
「お疲れ様ですお兄様」
「深雪か、スマンな。受付嬢みたいな真似をさせて」
「私ならいいんですよ。お兄様が万能であっても、他の男子には違う何かを持っている事は私が一番知っていますから」
深雪が受付嬢みたいな真似をさせたのは、俺が呼ぶと一人一人を並ばせて順番を乱さないようにしてくれた。最後の一人を終えるとそろそろ時間となったので、切り上げてくれたからさっきの子が最後の一人。今回は主に相談事やメンタルケアに治療と俺は保健室の先生か?と思うぐらいだったからか、外にいた先輩達も驚いていたし俺を敵視していた一年男子や上級生もいつの間にか敵視しなくなっていた。
恐らく相談や治療を終えた一年女子や上級生の女子達からの注意を受けたのだろうな。ミラージ・バットの決勝戦がそろそろ始まるので、第一高校が使う控え室にはほのかとスバルが着替え終えて待っていてくれた。
「やっと来た来た、てっきり来ないかと思ってたよ」
「悪い悪い。デバイスチェックを終えた後からは、カウンセリングをしていたからな」
「一真さんが調整したCADなら、決勝も楽勝ですよ!」
「そう粋がっていると、凡ミスもあり得るからさ。ブリーフィングを始めたいと思うが、予選と戦い方が変わった訳ではない。ミラージ・バットは持久力勝負だからな」
森崎らの事故については、顔の色が真っ青になったがすぐに俺の声で落ち着きだした。ま、アイツらはこれ以上二科生である俺に対する嫉妬からの事故みたいな感じだ。なのであまり気にしないように言っといてあるが、そろそろ決勝戦なので二人にアドバイスをした。
「気力で勝負、は厳禁だぞ。必要なのは、あくまで冷静なペース配分だ。とりあえずスバルには、織斑印のデバイスにより光をより見えるような機能を付けておいた」
「それってつまり・・・・ほのかのように光波の発生を意味するエイドスの変化に鋭敏になったという事?」
「ま、そう言う事なんでな。とりあえずライトを消してくれゼロ・・・・暗くしたからどこから光球が出るか当ててみてくれ」
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