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ウイングマン スキャンプラス編
■4話 侵入
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廊下に運び出さなきゃ。
スキャンプラスは健太の横ではなく、隣に倒れたが、スキャンプラスの手が健太の顔面にに当たった。
その衝撃で健太は目を覚ましてしまった。
「誰だよ〜、人が気分よく寝てるのに〜っ!?」
寝ぼけたまま健太はスキャンプラスの手を取った。
健太は完全に寝ている不機嫌そうな声を上げた。
「あ〜っ!! リーダーが起きちゃったよ〜っ!?」
慌てて桃子はポッドを移動させに向かった。
そして、くるみのポッドを廊下に持ち出すことができたが、美紅まではまだ手が回っていない。
「もう少し寝ててくれてもよかったのに〜っ!」
桃子は健太の状況を気にしつつ、スピードを上げた。
速攻で美紅のポッドも廊下に移動させなくては!

「ええええええっ!? なんだお前は?」
スキャンプラスの手を取って、健太は驚いた。
しかも自分の鼻血のせいで血まみれだったので、いきなり警戒モードに入った。
「うわっ!? なんだ、この血は!?」
自分の血を攻撃によって受けたものと勘違いした健太はビックリして、思わず立ち上がった。
「よくもやってくれたな、いい根性してる!」
怒りの表情を見せている健太に完全にスキャンプラスは及び腰になっていたが、そんなことはお構いなしだった。
「オレの本気を見せてやるぜ!」
そして、健太は変身ポーズをとった。
「チェイング!」
健太の体は光に包まれるとウイングマンに変身した。

桃子は一息をついた。
「ほっ」
健太が向いた方向はたまたまではあったが、ちょうど桃子たちが死角になっていたのだ。
しかし、いつ振り向くとも限らない。
気づかれないように、しかし早急に美紅のポッドを動かし始めた。
健太が起きてしまった今、音を出せば気づかれてしまうかもしれない。
気づかれれば、この光景は刺激的すぎる。
また気絶してしまうに違いない。
慎重に息を潜ませて状況を伺いながら桃子は作業を進めた。

「悪裂ウイングマン!」
健太は変身したウイングマンの姿で、大見得を切った。
状況はまったくわかっていなかったが目の前にプラス怪人がいる。
それならば倒さねばいけないことは明白だった。
「げっ!? お前がウイングマンとか言うやつか!」
健太の言葉と変身した姿を見て、スキャンプラスはオロオロするばかりだ。
そんな状況も気にすることなく、健太はすぐに切りかかろうとクロムレイバーを抜いた。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ」
スキャンプラスは両手を上げた。
戦う気はないと表明し、命だけでも助けてもらおうと思ったのだ。
予想外にも弱腰の敵の態度に健太は拍子抜けをした。
「な、なんだ〜?」



3.
桃子はウイングマンとスキャンプラスの戦いの様子を見て、ポッドを持ち上げた。
チャンスだ!
ディメン
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