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ウイングマン スキャンプラス編
■4話 侵入
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まで収集したくるみと美紅のデータを保存したチップを手にすると、スキャンプラスは1人置いて姿を消した。
「え〜っ!? ちょっと〜」
今までのプラス怪人とは違って、完全に慌てふためいている。
「ヴィム様、ヴィム様〜。私は戦闘用じゃあ〜りませんよ〜!」
消えてしまったヴィムに向かって必死に呼びかけていた。
これだったら勝てるかも……
スキャンプラスのうろたえ方を見て、桃子は自分だけでも勝てる気がしてきた。
それに、健太は鼻血を出してぶっ倒れている。
今、起き上がってもまたくるみの裸を見て、またぶっ倒れてしまうかもしれない。
今度はさらに美紅の裸もあるのだ。
こうなれば、道は一つしかない。
自分が戦って、勝つ。
そう考えた桃子は、うろたえているスキャンプラスに向けてディメンションビームを放った。
ドーン!
桃子のビームは研究施設の壁に当たるとぽっかりと穴が開いた。
「ゲゲゲっ!? 撃ちやがったなあ、危ないじゃないか〜っ!!」
スキャンプラスは完全にパニックだ。
「こいつ、弱〜い」
桃子はスキャンプラスの反応に肩透かしを食らった。
ディメンションビームによって開いた穴の向こうには通路が見えた。
そして、健太と桃子が降りてきた階段も見える。
健太と桃子はお互いに逆方向に扉を探して動いて、だいたい半周をしたところで2人が接触したということがわかった。
「う、う〜ん……」
今のディメンションパワーの音のせいか、健太の方を見ると、少しうなされていた。
意識が戻りそうになっているのかもしれないと桃子は慌てた。
「急がないとリーダーが起きちゃう!」
まだくるみも美紅も裸のままだ。
これはあまりにも刺激が強すぎる。
なんとかしないと健太はまた鼻血を出して気絶してしまう。
それに女性の裸を見て興奮する健太なんて桃子は見たくなかった。
そんなわけで、急いで決着をつけなければならない。
桃子はディメンションビームをもう一度放った。
「わああ、だから危ないって言ってるでしょ〜がっ!」
スキャンプラスは必死でその攻撃から逃げた。
そして、もう一発!
「わああっ! もう、やめてくださ〜いっ!」
大慌てで逃げ回るスキャンプラスにビームを放ちまくった。
よけられたビームは壁を壊し、中には人が出れるくらいの大きい穴になっているところもあった。
「さっさとやられちゃいなさ〜いっ!」
桃子がそう言って放った渾身の一発がスキャンプラスのお腹に命中した。
「痛ってえ!?」
スキャンプラスは吹っ飛ばされたがその方向がまずかった。
桃子の顔はみるみるが青ざめた。
スキャンプラスが吹っ飛ばされた先には健太が倒れていたのだ。
「ヤバッ。リーダーが起きちゃうじゃない!」
桃子は慌ててくるみのポッドに向かった。
とにかく急いで
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