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皇帝の花
6部分:第六章
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何処にもない。だが薔薇の香りが辺りに満ちていた。ネロの愛した香りが辺りを支配していた。まるでそれこそが彼の喜びであるように。何時までも香っていた。



皇帝の花   完



                  2007・11・1

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