暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜舞い踊りし剣舞姫〜
第二十話
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
さて、そろそろ着く頃だと思う。

なぜならば、少しだけ速度が遅くなったからだ。

「皆さん」

と、予想通りソーナ会長がやってきた。

「そろそろ着きますので、荷物を纏めてください。それと」

「よろしいですお嬢様。私から説明させていただきます」

そう言ってソーナ会長の後ろから出てきたのは見たことない人物だった。

結構お年を召しているみたいだが、その髪は金色に輝いてとても老人には見えなかった。

「お初にお目にかかります。私、ルドガー・マックスウェイと申します。シトリー家にて執事を務めさせていただいております」

「あ、これはご丁寧に、どうも」

俺は立ち上がりルドガーさんに同じように礼をする。

何だろうか。こう、気迫のような物を感じるんだよなこの人。

「ルドガーさんは人間からの転生悪魔でして、かつてはレーティングゲームの上位ランカーにも名を連ねていた方です」

「へぇ……」

俺は驚いていたが、クレア達はわからないといった感じだ。

まあ、それも仕方ないとは思うけどな。

レーティングゲームってのは、簡単に言えば悪魔同士の腕試しのような物だ。

自身の眷属同士を戦わせ、どちらがより優れた主であるかを競うというもの。

そんな戦いの上位ランカーに名を連ねていたという事は、この人は相当な実力者だという事だろう。

「いやはや、私などまだまだ。それよりも一誠様の武勲の方が優れていると思いますよ?元素精霊界(アストラル・ゼロ)との諍いを収めた英雄様ですからな」

「英雄って……俺なんかまだまだ」

「そうですかな?少なくとも」

そこまで言うと一度区切り、俺の仲間達を見渡す。

「彼女達を君は救ったでしょう?ならば、君は既に英雄だ。女性の涙を食い止め尚且つ、君は転びながらも何度でも立ち上がってこれた。目を見ればわかります。それだけで君は既に英雄ですよ」

ルドガーさんの言葉はなぜか、俺の心に深く響いた。

転びながらも、何度でも立ち上がれば英雄、か……。

「そうよ。イッセーは私達を救ってくれた人。だから、胸を張りなさい」

クレアがそう言ってくれる。他の皆……リンスレット、フィアナ、エリス、アーシア、ゼノヴィア、そしてヴァーリ。

「ほら、ね?君は既に英雄さ」

「ルドガーさん……」

「ルドガー。用件を忘れていませんか?」

と、ソーナ会長が間に入ってきた。そういえば、何で執事さんであるルドガーさんが来たのだろう?

「っと、そうでしたな。それでは、入国手続きをとらせていただきます」

そう言って取り出したのはカメラだ。

「これで写真を撮りますので、一人ひとりお願い出来ますかな?」

「わかりました。皆もいいだ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ