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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦七日目(3)×事故関連の分析結果と七草会長からのカウンセリング
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考えたのだろう、雫もそう思っていたが深雪だけには念話で先程までの事を話した。主に第三高校の『クリムゾン・プリンス』『カーディナルジョージ』についてを、玄信ら独立魔装大隊とな。

「まあそうよね、一真君は医師免許を持っているからか。重傷で市街地フィールドの試合だったんだけど、廃ビルの中で『破城槌』を受けちゃってね。瓦礫の下敷きになったのよ」

「屋内に人がいる状況で使用した場合『破城槌』は、殺傷性ランクAに格上げされます。バトル・ボードの危険走行以上に、明確なルール違反なのではないのでしょう」

破城槌は念爆と呼ばれているPKの研究から開発された魔法で、対象物の一点に強い加重が掛かった状態に対象物全体のエイドスを書き換える魔法だ。建物に使用される時は、壁一面と天井一面と言った少なくとも柱で区切られた『一つの面』として認識できる広さに干渉しなければならず、大きなキャパシティと強い干渉力が必要となる。

建物破壊なら移動系魔法でハンマーを飛ばすか、柱に付けられた爆弾での発破解体の方が簡単に済む。その能力特化した魔法師でない限り、間違いで発動するような代物やバカではないだろう。

「そうね・・・・いくら軍用の『防護服(プロテクション・スーツ)』を着けていたと言っても、分厚いコンクリートの塊が落ちてきたのでは気休めにしかならないわ。それでもヘルメットと立会人が咄嗟に加重軽減の魔法を発動してくれたお陰で大事には至らなかったけど・・・・三人とも、魔法治療でも全治二週間で三日間はベッドの上で絶対安静ね。もしよければ一真君に連絡しようとしたのだけど、お母さんがそれは止めるべきだと言われちゃったから」

「ま、それが一番の対応でしょうな。何しろ俺の回復魔法は治癒魔法と違って、重傷やら複雑骨折やら死ぬ寸前の仮死状態だったとしても回復させてしまいますからな。それに一年男子には嫌われてますからね、二科生が怪我を治したと聞けば増々俺を嫌いますから。真夜の咄嗟の判断は正論ですよ、それに想像以上に酷い状態を見てしまったようですね」

真由美の立場上、不用意な発言は出来ないが治療を見ていて気分が悪くなったのだろう。怪我人に対する問題発言になるが、それだけ真由美は動揺をしているから俺に心を許してしまっているのだろう。とりあえず真由美に、気持ち悪くなった気分を無くした事でもう大丈夫そうだった。

「俺の仙術もいいですが、状況が今一よく分かりませんから少しモニターを拝借させてもらいます。モニター、モノリス・コードの試合様子を表示せよ」

そして目の前にあったモニターに向けて音声指示をしたら、当時事故が起きる前の事から映像を見ていた俺だったが、天幕の中にいた生徒達はモニターが音声で指示などと言う機能はない。だが俺はやってみせたので、そのまま見ていると三人が同じビル
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