異変の時間(2016/03/30 一部修正)
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
【視点:樹】
龍之介と速水の放った対殺センセーBB弾がヘッドショットを決めたかと思った瞬間。殺センセーが爆発し、俺達は水上パーティールームから海に投げ出された。
水上パーティールームがあった場所に残っているのは、中央部に軽いクレーターの様な凹みができたが床部分のみで、他には何も残っていない。殺った手応えはある。俺がそんなことを考えていると―――
「油断するんじゃない!奴には再生能力があることを忘れたか!?片岡さんを中心に泳ぎに自信のある者で水面を見張れ
!!」
「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」
烏間先生が指示を出してきた。その指示に従い、片岡を始めとしたクラスでも泳ぎを得意とするメンバーが警戒は始める。
水嵐と対殺センセーBB弾の弾幕による二重檻。更に触手破壊と牙&棘による波状攻撃で体力はかなり削られていた筈。逃げ場なんてどこにも―――
「あっ」
俺が殺センセーの生存している可能性について考察していると、ボートから水面を監視していた倉橋が声を上げた。俺達E組全員が倉橋のいる所に視線を向けると、ボートのすぐ近くにブクブクと気泡が浮いて来ていた。
何かがいる。俺達はすぐにそう判断し、エアガンを持っている奴らはすぐに銃を構えた。そして、次の瞬間海中から出てきたのは―――
「……何だ、アレ?」
オレンジ色の殺センセーの顔が入った透明な球体だった。いや、マジで何なんだ?アレ。そんな俺達の疑問に答えたのは、殺センセーらしき球体だった。
「これぞ、先生の奥の手中の奥の手。完全絶対防御形態です!!分かり易く説明するなら砂瀑の我愛羅の守鶴の盾やうちは一族のスサノオといった所でしょうか?」
何故ここでNARUT●を用いた説明をする!いや、分かり易くはあったけど………。
「先生を覆っている透明な外殻は高密度に凝縮されたエネルギー結晶体です。体を圧縮したことでできた余剰エネルギーで肉体の周囲を固める。
この形態なら水も対センセー物質も結晶の壁が跳ね返すので意味を為しません。正に無敵です」
「そんな!じゃ、ずっとその形態でいられたら殺せないじゃん」
「無論、この形態にもデメリットはあります。まず、この形態を維持できるのは24時間。それを過ぎると外殻は自然崩壊し、元の身体に戻ります。
これだけではデメリットに聞こえないかもしれませんが、決勝の自然崩壊が24時間後に始まるということは、その間先生は身動きを取れないということでもあります。
最も恐れるべきことは、24時間以内に高速ロケットに詰め込まれ、遥か遠くの宇宙空間に捨てられることですが、その点はぬかりなく調査済みです。24時間以内にそれを可能とするロケットは現在のこの世界に
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ