暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
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行った。
「……やった、勝った…!」
「うん、僕達の勝ちだね!」
「あ、あぁ…! ありがとうテリアモン、お前のおかげだ」
「ううん、お礼を言うのは僕の方だよ。君のおかげで、僕は助かったんだしクリサリモンにも勝てた! ありがとう!」
テリアモンは嬉しそうにそう言うと、俺の胸に飛び込んできた。俺は少し驚くが、すぐに飛び込んできたテリアモンの頭を撫でた。撫でられるテリアモンは顔を上げ、俺と目が合うと「えへへ…!」と笑って見せた。
そんな光景を後ろから見ていた青年は、二人の様子に驚いていた。
「…デジモン・キャプチャーのスキャンを介さずに、デジモンが手に入ることは稀だ。ましてや、プログラムが人に懐いたりなど……それに、先程の指示の出し方、技の選択…初めての戦闘の筈なのに、あれだけの力を発揮するとは……」
「……あのな、もう一度言うぞ。こいつはただのプログラムじゃない、俺の“相棒”だ。これ以上“相棒”を貶すような発言は止めて欲しいんだが」
「……その考え方も含めて、君はハッカーの中でも相当“規格外(イレギュラー)”な存在になるだろう。ともかく、卵は孵った…この先は、君次第だよ」
そう言った彼は「そろそろ消えるとしよう」と、俺に背を向けた。
その時、あることを思いだした。俺が白峰を残して、クーロンの先へやってきた理由を。
「そうだ! あんた、真田―――じゃなかった、え〜っと…目つきが悪くて、フード付きの服を着た奴を見なかったか?」
「ふむ…あぁ、“もう一人のイレギュラー”の、彼か」
「ッ、知ってるのか!?」
俺の言葉に、彼は背中を向けたまま一回頷いた。そしてクーロンの…更に奥へと続く道を眺めた後、こちらを向いてから再び言葉を紡いだ。
「彼なら、先のエリアへ向かった。そこはかつて、EDENのエントランスだった旧(ふる)いエリアだ。創世記の遺物、忘れられた過去の残滓さ。その証拠に、初期タイプの『ログアウトゾーン』も残されたままだ」
「ログアウトゾーン! それを使えば…!」
「だが今はプロテクトでロックされていて、使用はできないよ。まぁあの程度のロック、ハッカーであればどうという事はないが…」
そこまで言うと、青年は手を顎に当てて数瞬思考する素振りを見せた後、また話し始めた。
「…そうだな、ここから帰りたくなったら、そのログアウトゾーンを使うといい。目つきの悪い彼なら、問題なく解除できる筈だ。…彼の“腕”が落ちていなければね」
「…? それって、どういう…」
「……まさか、彼から何も聞かされていないのか?」
「あ、あぁ…聞いたのは精々名前くらいだ」
それを聞いた青年は、少し困った表情へ変え
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