番外編 リリカルなのは If
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の雰囲気が変わったのがいつか分かるか?」
シャマルは先ほどのことを思い出すと、
「…翔君の話を始めた辺りからかしら…」
「そうだ、そして、お前が翔を倒した相手を消したと言った時にあいつは切れた」
「そんな!?…それじゃあの子達は彼らの知り合いなの?だったら…でも変よ!あの子達は生まれてから数年しか経っていないって押収した研究資料に載っているもの…」
「ああ。だが、明らかに彼らはお前に明確な殺意を持った。それだけは確かだ。今はソラが抑えているようだが…」
「………」
シャマルがあいつ等に会ったのはこの部隊が発足してから、それ以前に接点は無い。
あいつ等がどうしてシャマルに対して殺意を抱いたのか。
「そう言えばシャマル、翔が襲われたときの敵の映像は残っていないんだったな?」
「ええ…翔君のエクスカリバーは敵の魔法で炭化していたし、私のクラールヴィントは私の腕が切り飛ばされて、魔法が中断した時のバックファイヤでショートしちゃってたから、映像としては残って無いわ。それはシグナム、貴方も知っている事でしょう。当時の貴方は翔君を撃墜した彼らを血眼になって探していたじゃない」
「そいつらの特徴は覚えているか?」
「…覚えているわ。翔君をあんな目に合わせた彼らの姿を忘れた事はないわ」
あんな目…か。確かに翔の事だけ考えれば再起不能、それもほぼ植物人間状態に追いやった奴らの方が悪に感じる…が、実際はどうだろうか。
「バイザーで目元を覆いその顔は分からなかったけれど、二人とも恐らく同型の剣型のアームドデバイスだった…わ」
シャマルも気がついたか。
「そうだな、似ているな。私は聞いただけだが、あいつ等に」
主の為と言い訳をして無関係な人たちを巻き込んだ私たち。
確かに私たちは優しい主を悲しませない為に殺しはしないと誓った。
蒐集も命に別状がない程度に搾り取るはずだった。
しかし何事にも例外があったのだろう。
あの時の彼らは魔法生命体…いや、私たちに近い存在だったのか、蒐集に耐えられずに霧散したと聞いた。
なれば、本来裁かれるはずは我等…か。
「でも…ありえないわよ…ね?」
不安げな声で話すシャマルに私は答えを持ってはいなかった。
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