24話
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な、四季」
「お前もな、ライザー」
互いに心底楽しそうな好戦的な笑みを浮かべる。……詩乃と居る時はどんな時でも心底楽しいと言う四季だが、その次に楽しいのが……純粋に全力で戦える相手と戦う事だ。アウトレイジとしての本能が刺激され、全力を尽くして戦い合うのは楽しい。
全力で戦える相手の一人がライザーである以上、互いに以前よりもどれだけ強くなったが存分に確かめ合いたくもなる。
「部屋の中で炎を柄たら危ないでしょう」
隣に居る詩乃のチョップで正気に戻る四季だった。
「い、いや、ちゃんと相殺できるように……」
「四季なら他に防ぎ様は有るじゃない」
「はい、すみません、詩乃さま」
即座に全面降伏する四季。……何処まで強くなっても、詩乃と争うと言う選択しすらない四季である。
「ハハハ、それならさっきのはオレも悪かったな。それにしても、本当に仲が良いな」
そんな二人の仲の良い様子に笑いながらライザーは先ほどの事を謝罪する。
「当然だろ」
それに堂々と同意する四季と恥ずかしそうに俯く詩乃。
「ああ、良かったら観戦に来ないか? 席は用意しておこう、妹もお前に会いたがっていたからな」
「妹?」
「そう言えばあの時以来会ってなかったな」
ライザーの言う妹は彼と同じくフェニックス家のもう一人の異端児にして彼の僧侶の一人、『レイヴィル・フェニックス』である。……同じく異端児と呼ばれるその姿は、レーディングゲームで一転突破を狙って唯一戦っていなかった彼女を狙った相手の全戦力を一瞬で全滅させた事から、ライザーと並ぶ彼の眷属のもう一人の王として恐れられている。
紅茶を優雅に楽しみながら片手を翻しただけで敵を全滅させた姿、光と聖を内包した死と闇の炎である兄とは対局の炎を操る……悪魔の中でも異端の彼女を誰もが恐れている。
……ぶっちゃけると、彼女の魂にもライザーと同じく『龍炎凰 エターナル・フェニックス』を内包している。
クリーチャー世界最強の炎と闇のフェニックスを宿した兄と妹、それが四季の友人になったライザー達二人である。
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