第二幕その十
[8]前話 [2]次話
「何ていいますか」
「今日はばらばらですか?」
「そんな気がしますけれど」
「フルコースじゃなくて」
「それぞれ違うお料理ばかりな」
「いえ、貴方達五人のお国のね」
オズマは五人ににこりと笑って答えます。
「お料理なのよ、それでねケーキの好きな」
「私もですか」
「クッキーもあるから」
「それがデザートですか」
「そうなの」
こうにこりと笑って言うのでした。
「それとパイよ」
「何のパイですか?」
「すぐりのパイよ」
神宝の問いにすぐに答えました。
「それも用意してあるから」
「だからですね」
「どちらも楽しんでね」
そのデザートもというのです。
「飲みものはクリームをたっぷりと入れた紅茶よ」
「それもいいですね」
「ええ、それもカドリングの紅茶よ」
全てが赤いその国のというのです。
「それも楽しみにしていてね」
「カドリングですか、そういえば」
カドリングと聞いてです、神宝はあの人のことを思い出してその人のこともオズマに対して尋ねたのでした。
「あの、グリンダさんは」
「ええ、あの人もね」
「呼ばれたんですね」
「声をかけたらね」
他の人達と同じくです。
「大丈夫っていうから」
「そうですか、あの人もですか」
「来てくれるわ」
「それはさらに心強いですね」
「オズの名士がかなり集まったわ」
オズマの頼りにしている友人達がです。
「だからね」
「ジグゾーパズルもですね」
「相当なものでもね」
「大丈夫ですね」
「そう、いけるわ」
そうだというのです。
「楽しめるわ」
「わかりました、それじゃあ」
「皆でじっくりと楽しみましょう」
オズマは皆ににこりと笑って言うのでした、そしてです。
その皆で晩御飯を食べるのでした、食べない人達も食べる人達が楽しんでいるのを見て楽しんでいます。
そうしてです、その中で。
カルロスはどんどん運ばれて来るシェラスコを食べつつ言いました。
「やっぱりお肉はね」
「こうしてだね」
「はい、たっぷりとあって」
そしてとカエルマンに言うのでした。
「どんどん食べられるのが」
「いいんだね」
「それが最高ですよね」
満面の笑顔での言葉です。
「ただ、お肉は」
「うん、ただそれがあるだけではね」
カエルマンもそのシェラスコを食べています、よく焼けたお肉に濃い玉葱のソースをかけたものを楽しんでいます。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ