プロローグ1
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合掌」
しかし、先程から水泳の授業をしている女子を変態の眼差しを向ける輩(×3)が居る事に、俺は突っ込みを入れるか入れまいか迷っている。
このまま放置すれば、彼奴達三人は間違い無く『変態』の二文字のレッテルを貼られる。
……まぁ、無関係なら良い。
しかし、それに三人が関わって来るとどうなる?
………俺まで『変態』のレッテルを貼られる。
それは何としても回避せねば。
……結局、突っ込む事にした俺は、ゆっくりと近付く。
笑顔で、両手を構えて。
「……良いな、あれ」
「………良い」
「うぐぁぁあ……!」
三人は、女子に夢中で此方に気付いていない。
………馬鹿な奴等め。
そう思いながら、あくまで笑顔で話し掛ける。
「おい、お前達?」
「「……ハッ」」
「何だよー?邪魔するなよー」
俺が笑顔でにこやかに声を掛けると、身の危険を感じたのか、約二名は振り返った。
スズと旬。
二人は俺を見た瞬間、全力で水面に向かって土下座した。
……行動が素早くて宜しい。
……まぁ、コイツ等は許すとして。
「……ぐへへ……えぇのぉ」
この変態男……琥珀を撤去する。
「琥珀クン?」
「何だよ……邪魔す………ん?」
俺が琥珀の事を笑顔で君付けで呼ぶと、何か様子が可笑しい事に気付いたのか、此方へゆっくりと振り返る。
そして、俺を見た瞬間。
「あ、あはは……どうしたのかな……夕弥さん……お顔が怖いですよ?」
「俺は笑顔だぞ?こんなに笑っているぞ?何処が怖いんだ?」
琥珀の言葉に、笑顔で論破する。
そして、何処が諦めたように首を横に振った後に、琥珀は。
「……弁解の余裕を」
「やるか馬鹿」
琥珀の言葉を笑顔で潰してから、俺は全力で拳を腹部に叩き込んだ。
……水中だから、威力は然程無いだろう。
「「「本当にすいませんでした」」」
「………一先ず、弁解してみろ」
三人が、一斉に俺に向けて頭を下げる。
……無駄に洗練された無駄に綺麗な無駄な動きで頭を下げる。
現在は、体育の授業を終え、下校時間……つまり放課後。
体育の時間が最後の授業だったので、HRを終えた後に、三人を召集したら、こうなった。
取り敢えず、弁解させてやると。
「……すいません、女子を嫌らしい目で見てました」
「素直で宜しい、デコピン一発」
旬は、素直にそう言った為、デコピン一発で許す。
そう言った後、デコピンを旬に叩き込む。手加減無しで。
……その叩き込んだ瞬間、旬が床に倒れ、ゴロゴロと転がりながら悶絶し始めた。
次。
「……あの胸部は……反則だと思います」
「……それで?」
「あのヒップも
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