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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
食料庫の異変
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「よお、久しぶりだな」

「……まぁ、来るだろうなぁとは思ってた」

気付けば辺り一面真っ白な空間で、その中を当然のように胡座をかいて浮いている金髪ピアスの神様
いつぞやの日から数えて五年ぶり、となるのかな?

「そだな。ま、俺はお前の様子をちょくちょく見てたからそれほど久しぶりって感覚はねぇけどな」

「全くもって嬉しくない」

せめて綺麗な女神様にしてほしかった。こんな不良のDQNみたいな神さ「懲りてねぇみたいだな」そういや、読心術使えるんでしたねごめんなさい。
だからその振り上げた拳を下ろしましょ?ね?

「お前も変わらないな」

「あんたもね」

「神は不変不滅だ。それはお前の転生した世界でも変わんねぇだろ」

そういやそうでした、とうちの主神の顔が思い浮かんだ。
バルドル様って、実はン億歳らしいし。

「ま、そんなことは置いておいてだ。まずは、Lv6到達おめでとう、といったところか?」

そういや、バルドル様って詳しくは何歳なのだろうかと考えていると、金髪ピアスが徐にそう口を開いた。
この神様がおめでとうとか、見た目に全然合ってないことに少し吹き掛けた。柄じゃねぇ(笑)

「殺す」

「待て、ちょっと待て冗談だから、な?」

いきなり溢れだした殺気に驚き、発信源である神様を宥めにかかる。一瞬、どうどう、と馬を宥めるようにやろうかと思ったが、それをしてしまうと、本当に殺されかねないので、止めておいた。
あと、神様がそんな殺気撒き散らしたらダメでしょうに。
上司さーん。あなたの部下、喧嘩っ早いですよー

「フンッ!!」

「グファッ!?」

実に五年ぶりのヤクザキックが土手っ腹に炸裂。
ああ、そういやこんな感じだったな、と懐かしい感覚を覚えながら俺は後ろに飛ばされた。
なお、俺はMではないのでご注意を。

「次はねぇぞ」

「……マジですんません…」

痛みを感じない腹を擦りながらも、神様の前へと戻る。
相変わらず胡座を組み、ケッ、と機嫌の悪そうな態度でこちらを睨んでいる神様が少し怖い。
……これが神威か!!

「んじゃ、ちゃっちゃと終わらせんぞ」

「あ、そこはツッコまないと……」

「いちいち付き合ってられっかバーカ」

そう言って神様が懐から取り出したのは、いつぞやの籤引き箱。
あのサイズのものがどうやって懐に収まっていたのかは甚だ疑問だが、気にするだけ無駄だろう。なんせ、ここは夢の中で、相手は神様だし。

「そういうこと。んじゃ、早速引け」

「ちなみに、中身はどうなってんの?」

「前と変わらねぇよ。三大騎士クラスはもう出ねぇからな」

あ、そうなのか。少し残念

俺の持つ宝具や魔法は一撃の威力に欠けるため
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