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魔法科高校の有能な劣等生
番外編 とあるウィードの調査官
表裏一体
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花奈も、それを追う様に走る。無月 零は推測通りに近所のスーパに入っていた。
 この時間はタイムセール。一定以内の商品が半額になる、それを狙って無月は入店したのだろう。
 一週間に渡る監視生活で、実を結んだ結果・・・まぁ、微妙だが。監視対象の生活週間を知る事は良い事だ。
 タイムセール―――それは修羅場の様な光景。
 猛者は猛者を威嚇。狙った商品を逃さず、買物袋に入れて会計に向かう。何度も、見慣れると古典的な光景だと思ってしまうが結構、見てる側は熱中する。
 例えると野球をする事は苦手、.或いは嫌い。
 でも、見る事は好きだ。その迫力は見てる側の人間を熱中させる程に激しく、熱々しい。
 実を言うと、麻花奈もその一人だ。
 清々しい程、無月 零はタイムセール対象外商品を次々に次々に買物カゴに入れる。
 タイムセールの猛者共を圧倒する動き、パシパシ!と猛者が狙っていた商品を無月は先取り、奪う。
 猛者を回避すると同時に手元の財布のチャックを開き、小銭を準備する。
 無月 零は計算しているのだ。脳内で、必要な金額を。計算尽くされた行動に麻花奈は魅了された。
 会計を済ませ、無月 零はスーパマーケットを後にする。
 自宅に真っ直ぐ帰って、夕食の準備。無月 零は普段通りの生活を演じている。
 その生活は『問題児』の生活なのか?
 その生活は『偽物』の生活なのか?
 傘繭 麻花奈は疑問を膨らませ、今日の監視を終えた。


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