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異世界系暗殺者
決行の時間(2016/05/16 一部修正)
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律の6人は対殺センセーエアガンを触手に向け、一斉に発砲した。

そして、13本の触手破壊と同時にパーティールームの外壁が破壊。今度は俺と悠馬が風の(トリック)で作り出した規模の小さい竜巻の檻で殺センセーを閉じ込める。

正確には只の竜巻ではなく、海水を巻き上げている竜巻―――水嵐の檻だ。もっと分かり易く説明するなら、エア●ギアに登場した竹内空とキリクの混合(トリック)・Crystal Sand Windの水verと思って貰えばいい。

殺センセーは急激な環境の変化に対応できず反応速度が遅れる。当然、その隙を俺と悠馬が見逃す訳が無い。

俺と悠馬はA・Tを使って同時に殺センセーの頭上へと飛ぶと、柏手を打って殺センセーを海水で水浸しとなった床に叩き付ける。触手だけでなく全身をふやけさせ、更に弱体化させる為だ。

普段の殺センセーなら俺達が作り出した空気の塊を避けることもできただろう。が、今回に限ってはそれもできずにいた。それは一言に陽斗の功績だ。

元々、この島は沖縄より更に南にある離島。夜であっても気温が基本的に高い。故に俺の履いている炎の試験型玉璽(テストタイプ・レガリア)によって発生する熱もある程度なら感知され難い。

つまり、熱対流による光の屈折で姿を消すことも比較的容易にできる。無論、環境の変化で殺センセー自身がテンパっていたことも一役買っている。

姿を消していた陽斗は石の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)水晶振動周波(クリスタル・クォーツ)を発生させ、ダイラタンシー現象とは異なる硬化現象を引き起こし、それによって殺センセーは動けずにいたって訳だ。

まぁ、殺センセーが粘液を自分の周囲に張り巡らせていたら、石の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)による硬化現象も殺センセーには届かなかったんだろうけどな。

そうそう。姿を消していたのは陽斗以外にも16名いる。その16名は陽斗が石の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)で発生させていた硬化現象を解くと同時に、手に持っていたエアガンで一斉射を始める。

が、その射撃も殺センセーに当てる為のものじゃない。殺センセーは自分に当たる攻撃に対してすごく敏感だからな。故に、敢えて一斉射では殺センセーを狙わない。この一斉射は逃げ場を塞ぐ弾幕――水嵐の檻に次ぐ第二の檻だ。

当然のことながら、これだけでは殺センセーを釘付けにするだけで殺せない。だから、攻撃担当は水嵐の檻と外側に別に存在している。

王クラスである有希子と片岡が棘の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)から棘――針状の大気の塊を、カルマが牙の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)から牙――大気の刃を水嵐の檻へと放つ
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