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英雄は誰がために立つ
Life8 Is he Lover? NO! Father or Brother
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、米神の血管も若干浮いたり沈んだりの繰り返しだろう」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「それに――――」

 ソーナの表情の僅かな変化に、何の苦労も無く言い当てる士郎。
 そんな士郎に対してソーナは・・・。

 「士郎君。セクハラです」
 「なんでさ!?」

 突然のセクハラ呼ばわりに、当然反論する士郎。

 「私の顔を普段から観察していたんですね?これがセクハラでは無く、一体何だというのですか?」
 「そんな事する程、俺は暇じゃないぞ?大体こんな事、同じクラスメイトとして判るだろう?なぁ、椿姫」
 「いえ、私も言われて初めて気づけたレベルですよ?これは矢張りセクハラですね」
 「だからなんでさ!?」

 ぎゃあぎゃあと主張し合う3人。

 「――――だいたい、如何してこんな会話になってたんだったか?」
 「士郎君が私たちを、瞬殺レベルで気絶させたからじゃないですか?」

 そう、開戦の火ぶたが切って落とされた次の瞬間、あんまり怪我をさせないようにと言う士郎の気遣いとして、瞬時に全員の後ろに回り込み、首に軽いしかし確実にツボを突いた当身を浴びせた結果気絶して、5秒も経たないで戦闘終了になったのだ。
 しかも全員その10秒後に起こされたと言う次第だった。

 「公衆の面前で、確かな実力を示せと言ってきたのはソーナじゃないか!」
 「だからと言って、あんな風に瞬殺しなくてもいいじゃないですか!」
 「やっぱり不機嫌なんじゃないか!」
 「士郎君が無理矢理、感情を引き出したのでしょう!」

 普段からクールな2人が、感情的に言い争うと言う貴重な場面を見る眷属たち。

 「珍しいですね?副会長〜。会長のあんなに興奮する姿って」
 「そうね。それを言うなら士郎君もだけれどね」
 「確かに。藤村先輩があんな風に声を荒げるのって始めて見るかも・・・・・・って、ルシファー様と争ってた時も声荒げてたんだったわ」
 「それにしても、御2人共仲良いですよね〜」
 「・・・・・・・・・・・・!!」

 それぞれが思い思いに感想を口にする中で、元士郎だけが妬みかつ、羨むように士郎を見ていた。
 その気持ちも解らないでもない。2人の言い合いは傍から見れば、痴話喧嘩に見えるのだから。
 兎に角、こうして士郎はソーナたちに指導していった。


 −Interlude−


 人間界、某所。

 様々な部品や機械で埋め尽くされている研究所の様な部屋で、以前にKraと話していた男性が、通信機越しに“誰か”と話していた。

 「――――成程。話は分かりましたが、全部どれも試作機ですよ?」
 『構わない。所詮勝手に援護するだけの上、彼らの作戦が成功するか否かについても拘りは無い』

 通信機
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