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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
陳留編
第6話 陳留の食事処にて
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「ああ〜、うまかったぜ。あんなうまい料理久しぶりだったぜ。」
と満足そうにそう言うバサラ。
「そうやな〜、この日替わり定食の青椒肉絲もなかなかやったで。まさかこんなうまいとは思わんかったで。」
「なの〜。デザートの杏仁豆腐も絶品だったし、大満足なの♪」
ご機嫌そうにそう言う真桜と沙和が褒める。
「ああ、偶然入った店がこんなにうまいと思わなかったな。陳留に来る際は寄って行きたいものだ。」
そして凪がそう絶賛する。
4人とも料理に満足そうである。
そしてバサラが
「おお〜、まだまだ熱いぜ!よっしゃ!このまま歌うぜ!」
と叫びながら、立ち上がりギターを構える。
この行動に3人はやっぱりと言いたそうに苦笑していた。
だが店内はいきなりの行動に驚きに満ちる。
典韋もまさか歌うとは思わず混乱している。
だが、バサラは店内の様子に構わず
「よっしゃあ!!おれの歌を聴けー!!突撃ラブハート!!過激にファイアー!!」
歌いだす。
バサラの歌が店内に鳴り響き、それは店の外にも聞こえていた。
普通なら、そんな状況ならバサラたちは店から追い出されている。
だが、バサラの歌を聴いている人たちは最初は訝しげに見ていたが、歌が進むにつれて、バサラの歌に聴き入っている。
それは店の外で聴いている人たちもそうだ。
最初は店の中の歌を聞いて何事かと店を覗き込むが、バサラが歌っている姿と歌を聴いているうちにやはり歌に聴き入っている。
そして結果的にバサラの歌目当てに店内に入り料理を注文するため、店主も喜んで歌わせていた。
(半分以上はバサラの歌を気に入ったのもあるが)
そして典韋はというと
「すごーい・・・」
とただ感心していた。
「へへっ、おれの歌を聴きに来たやつがこんなにくるとはな。ノリがいいじゃねーか!!どんどん行くぜ!PLANET DANCE!!」
バサラの即興ライブはまだまだ続きそうである。



同じ時間、バサラが歌っている店の周辺にて、
「あら?」
「どうかなさいましたか?華琳様。」
「なんだかすごい人が集まっているところがあるけど、何かしら?」
「何かあったのかもしれません。様子を見てきます。」
「いえ、私も行くわ。あんな人だかり初めて見たし、なぜか気になるのよね。」
「気になる、ですか。」
「ええ、言葉にはできないのだけど、なぜか、ね。」
「は、はあ、そうですか。」
黒髪の女性はそう言うが要領を得ていない様子である。
華琳と呼ばれた少女は、気にしていない様子で
「とにかく、あそこに私も行くわ。後に続きなさい。春蘭、秋蘭。」
『はっ!!』



また新たな出会いが訪れようとしていた・・・


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