閑話 第四話
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
今日は空が澄み渡っていて爽やかな朝ですね! こんな日はセレーネ様と一日のんびり過ごすに限りますね!
というわけで、改めてLv.3に昇格したクレアです! 冒険者になってから六年くらい経つのかな? 今日も今日とて武器を血と汗と共に握る毎日を送っています。
あっさり言ったけれども、昨日の深夜で私は晴れてLv.3に上がった。Lv.2に上がった時のような偉業を成し遂げた訳ではないけど、とにかく私も胸を張って上級冒険者と呼ばれる部類に仲間入りした訳だ。
Lv.3に至るまでの経緯を簡単に説明すると、私は約一週間前にとある隊商の護衛にあたることになった。
隊商というのは名前の通り、同業者で隊のように連結して行商を行う人たちのことを言うんだけど、何となく解る通りこの人たちは結構なお金持ちである。隊を組むというのは各々の情報網を共有することも目的のひとつだけど、いざ盗賊たちに襲われたときにお互いを守るないし囮に使うためなんだそうだ。
そのため隊商が冒険者を護衛として雇用するのはそう珍しい話じゃない。まあ、そんなお金持ちな人たちが雇う冒険者なんて凄腕くらいしか居ないんだけど。
んで、今回の冒険者依頼はそんな凄腕冒険者を募っていたけど、生憎大手ファミリアたる【ゼウス・ファミリア】を筆頭に実力のある冒険者たちはみんな出払ってしまっており、依頼人側としても早急に出発しなくてはならないという事情から私が採用されることとなった。
この場合は厳密には強制任務と呼ばれる冒険者依頼である。一人の冒険者が冒険者依頼をこなせばこなすほど、ギルドから信用と評価を得ることができる。これはファミリアの等級上昇にも繋がることで、同じように冒険者個人としての評価にも繋がる。
その信頼が厚いと稀にギルド側から指名で冒険者依頼を発注されることがあるのだ。大体発注される冒険者依頼はギルド側としては重要案件だけど受注者が現れず野放しにされてしまっている物だ。
つまり、私が今回護衛の任務についたのはそういう経歴があったわけだ。まあ資金稼ぎという下心丸出しの理由で冒険者依頼をこなしまくっていた私としては心苦しい限りの評価でもあるんだけど。
ということで、私を含めて10人の護衛をつけての出発となった。行商と言ったとおり、彼らは各地を転々と回って物資を売買する商人さんだ。なので当然オラリオを離れることになった。
久しぶりのオラリオの外は斬新だった。私としては13歳まで故郷に篭っていて、事故が起こってからオラリオにずっと駐在していたから実質初めてまともに外出したことになる。オラリオ内部の
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ