デートの時間(2016/03/30 一部修正)
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様方にもウェディング体験の為、着替えて頂きたいと思います」
今度は渚と龍之介がそう言うや否や、見覚えのある男性スタッフが多数現れ、俺と悠馬はあっさりと拘束され、テーマパーク内にあるチャペルの控室らしき場所に連れ込まれた。
「お客様方にはこの控室にある服に着替えて頂きます」
その控室に用意されていた服は結婚式で新郎が着るタキシードだった。俺と悠馬は顔を合わせ、一度頷き合うと逃亡を図ろうとするが。出入り口を見覚えのある黄色いタコに塞がれてしまった。
「って、何であんたまでここにいる!この黄色いタコ野郎!!」
「タコ野郎?私はその様な者ではありません。今回のウェディング体験で神父役を務める殺神父です」
「イッキ。もう諦めてウェディング体験っていうのに参加するしかないみたいだ」
「………ああ。もう諦める以外の選択肢が残されていない。」
俺と悠馬は溜息を一度吐くと、用意されていたタキシードに着替え、チャペルへと移動した。そして、待つこと数分後。チャペルの入口が開き、女性スタッフに拉致られた有希子と片岡が姿を現した。
「「……………」」
2人の姿を目にした俺と悠馬は言葉を失った。それは薄いピンク色のウェディングドレスを着た有希子とミントグリーンのウェディングドレスを着た片岡が余りにも綺麗だったからだ。
「ヌルフフフッ!両新郎も両新婦に見惚れているみたいですね。それでは雰囲気も出ている所でウェディング体験を行いたいと思います。体験者の希望次第では、そのまま入籍して頂いても問題ありません」
「「いや、大問題だろ!!」」
2人に見惚れたいた俺と悠馬は、殺神父の発言で一気に目が覚め、同時にツッコミを入れてしまった。いや、別に有希子と結婚したくないって訳じゃないし、養っていける自信も俺は十二分にあるんだけどな。
この後、ツッコミ所満載のウェディング体験が行われ、俺と有希子に至ってはE組の全員が見ている前で近いの口付けまでさせられ、恥ずかしさの余り俺は有希子を姫抱っこした状態でチャペルから逃亡。
新郎新婦の格好でテーマパークを回るという、微妙な1日でダブルデートを終えることとなった。
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