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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
第2話 バサラ、3人組に出会う
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が鳴り響き、
「へへ、お前ら、盗みなんてくだらねーぜ!とりあえずおれの歌を聴け!PLANET DANCE!」
あたり一面にギターの音が響き、バサラのが鳴り響く。

3人組はいきなり歌い出したバサラにしばし呆けていたが、気を取り直し、
「お、おい、なにいきなり歌ってんだてめえ!辞めねえか!」
そう言うもバサラは気にせず、歌い続けている。
「ち、ちくしょー、舐めやがって!もういい、てめーら、こいつをぶっ殺して、金目のもんを奪え!」
「「おう(なんだな)」」
アニキの号令で3人が斬りかかるも、バサラは歌いながらそれを軽く躱していく。
3人はなおも斬りかかるが、バサラに当たることはなく、次第に3人組の方が疲れ果て、地面に座り込んでいた。
「はあー、はあー、な、なんで当たんねーんだこの野郎!」
そうアニキが叫ぶもなおもバサラは歌い続けている。
その姿に3人組は、ふと思った。
こいつはなぜ逃げないんだ?
今ならおれたちは、疲れ果てていて、とても動ける状態じゃない。
いや、今の内におれたちを殺すことだってできる。
なぜやらないんだ。
おれたちはこいつを殺そうとしたのに、なぜ?
そう思ったころに、歌が終わり、
「なかなかのライブだったぜ!お前らも、そんなになるくらいライブにのってくれたのか!」
と言い出し、
こいつはなんなんだ?一体なんのために歌ってたんだ?
そう思うと自然に口が動いていた。
「なんで、なんでお前は歌ってたんだ?さっきおれらは、疲れ果てていて動けないから逃げられたはずだし、やろうと思えば殺せたはずだ。なのになんで歌い続けてたんだ?」
そうアニキが言うと、他の2人も同じことを思っていたみたいでバサラの方を見た。
バサラは、
「はあ?なに言ってんの 、お前?おれが歌いたいから歌う、そして、熱いハートを相手に伝える、それが歌だ!」
そう言って、なに言ってんだこいつという顔で見ていた。
3人組も同じような顔でバサラを見て、次第に笑顔になり、しまいには大声で笑い出した。
「ひゃーっひゃっひゃ!まじかよ??こんなやつ初めて見たぜ!自分のことよりも歌を歌うこと優先するなんてよー!
ひゃーっひゃっひゃ!」
アニキがそう言いながら笑い、他の2人もすごい笑顔で笑っていた。
バサラはそれをなんだこいつら?というような目で見ていた。

3人組がひとまず落ち着いたところで、アニキが口を開いた。
「へっ、こんな馬鹿見たことねーわ。おい!お前、なんて名前だよ!」
「おれの名前?熱気バサラ。」
「そうか、熱気バサラ、お前の馬鹿に免じて、見逃してやるよ。」
「はあ?どういうことだよ?・・・もしかして、おれの歌が響いたってことか!」
「ま、まあ、そういうことだ。お前の歌には負けたよ。だから、さっさと消えな。」

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