僕の日記2
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
体は闘技場からすぐ近くのところに。残りの二体は、ダイダロス通りの方面にある、ドワーフ専用のカフェテラスの近くに、だ。
比喩でもなんでもなく、死に掛けてしまった。あの【ロキ・ファミリア】の精鋭たちが、武器なしとは言え、かなりの苦戦を強いられた相手が二体現れたのだ。運悪く僕はその近くで避難誘導をしていたため、当然巻き込まれた。
一般客を逃がし終え、僕もいざ逃げようとしたところで、僕を挟むように前と後ろに新種が現れた。以前日記でウラノス様を馬鹿にした報いかもしれない。
挟まれた僕は、【神の恩恵】などもらってないため、攻撃から惨めに逃げ続け、たまたまカフェにいた【ロキ・ファミリア】のLv.6であるガレスさんに助けてもらった…………らしい。
逃げるのに疲れて、倒れてしまったようだ。喉も凄く渇いてしまった。
それにしても新種を二体とも討伐した上に、僕をギルドまで運んでくださるなんて………
一生ついていきます、ガレスさん!
&月□日 なんとなく大雨
今日は昨日の疲れもあるから、有給を取って仕事を休んだ。
30分後、エイナちゃんにギルドに連れて行かれた。
ねえどういうこと?僕有給とったんだよ?なんでギルドに連行されてるの?
そのまま流れるようにギルドに連れて行かれ、ロイマンギルド長の部屋に入ってみると、そこには昨日僕を助けてくれたガレスさんや、アイズちゃんが所属している【ロキ・ファミリア】の精鋭たちとその主神ロキがいた。何このメンバー。
なんでも、昨日僕を襲った新種の話らしいが、僕関係ないですよね?いや、あるにはあるけど、逃げ回っていただけですよ?
え、僕が新種二体を討伐まじかまで追い込んだ?何を言ってるんですか、そんなことできるはずがないでしょう?僕はギルドの職員だから【神の恩恵】なんてもらってないんですよ?ガレスさんがいなければとっくに死んでましたよ?と言うと、「行き過ぎた謙遜は嫌味になる」とリヴェリアさんに言われた。いや、全て事実なんですけど………
しかも『絶対中立』の立場であるギルドが僕のような強い人を所属させているのはいろいろと不味い?だから僕は強くないって言ってるじゃないですか。
ほらガレスさんも言ってやってください、という意味で視線を向けるが、ガレスさんまでもが「アレはおぬしの手柄だ」とか言い出した。なんで皆して僕を苛めるの!?僕なにもしてないじゃん!!
内心では泣き叫んでいるが、周りから見てみれば僕の顔はニコニコ。それに痺れを切らしたらしい『凶狼』君が、僕の胸倉を掴んできて「その顔ムカつくんだよ!」と殺気を浴びせてきた。
息が詰まり、呼吸も碌に出来ず、必死に耐えながら「ムカついてるのは僕もなんですよ」と自分の顔に対する文句を言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ