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異世界系暗殺者
策謀の時間(2016/03/30 一部修正)
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訓練をおこなっている。


「あの5人か。……千葉龍之介はE組狙撃ランク総合同率1位。空間計算に長けた狙撃主。速水凛香は狙撃ランク総合3位。手先の器用さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留めることに優れた兵士と言えるだろう」
「どちらも主張が強い性格ではなく、結果で語る仕事人タイプか。しかし、同じタイプの者なら移動射撃にも2人いるな」
「ああ。南樹と神崎有希子だな。南樹はE組狙撃および移動射撃ランク総合1位。何をやらせてもそつなく熟すというのは、一般的に器用貧乏と捕らわれがちだが、彼に関してはそうではない。俺から見ても彼は本当の意味で天才だ。
そして、そんな彼と共に行動することの多い神崎さんも、彼の影響を受けているのか予想を遥かに上回る速度で成長し、移動射撃ランク総合同率2位だ」
「もう1人は前の4人とは異なり主張の強い性格の様だが、ミナミと同じく何でもそつなく熟せるタイプだな。動きから察するに射撃型というより近接型といった所か?」
「ああ。彼――赤羽カルマは格闘戦において天性の才能を持っている。俺ですら未だ彼の底が見えていない。今後の成長率も未知数といった所だ」
「フフ。この5人に関しては俺の教え子として欲しい位だ。他の者も良いレベルに纏まっている。僅か3〜4ヵ月で良くぞここまで育て上げたものだ。
人生の大半を暗殺に費やした者としても、この作戦に合格点を与えることができる。彼らなら並の殺し屋より可能性がある」


この後、ミナミが製作したというA・Tなるものを使った近接暗殺訓練も見させて貰ったが、こっちに至っては射撃訓練より目を引く者達が多かった。

私ですら一撃を与えることができなかったカラスマに対して、加減をされているとはいえ、一撃を加えることができた者が6名もいたのだ。これには驚かされた。

烏間と対峙し、一撃を加えることができたのはイソガイ、マエハラ、アカバネ、カタオカ、カンザキ。そして、ミナミの6名だ。A・Tなるものの性能もあるのだろうが、6名中4名はペアを組ませた時の動きが素晴らしかった。

その4名とはイソガイ&マエハラとミナミ&カンザキだ。この2組のペアは近接戦であれば、熟練の暗殺者であっても返り討ちにできるだろう。それだけの実力とコンビネーションを持っていた。

アカバネ&カタオカもコンビネーションは悪くはなかったが、勝手気ままに動くアカバネをカタオカが終始フォローしていた感があった為、前の2組と比べれば少しばかり評価が下がる。

しかし、アカバネとカタオカはペア戦以外で評価できる点が多くある。アカバネは単体戦闘能力が高く、個人でも十二分に並の暗殺者や軍人を返り討ちにできるだろう。カタオカも協調能力が高い為、どんな相手とペアを組んでもそれ相応の結果を出せるだけの能力を持っている。


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