暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico26次元世界を侵すモノ〜Antiquitas Phantasia〜
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事して、ヘリに乗り込んでく。

「みんな! 頑張ってな!」

「絶対に勝って、ここにまた集合だよ!」

「負けないように頑張ろうね!」

離陸してくヘリに向かって大手を振って見送る。そんでもう1機、輸送ヘリが来た。アレがわたしらの乗るヘリらしく、「私たちも行こう」フィレス二尉が着陸したヘリに乗り込んだから、わたしらも乗り込む。アリシアちゃんとジョン君の乗る指揮車も発進準備が終わったようで、先に走りだした。

「ソリオ。お願いね」

「はいっ、フィレス二尉!」

ヘリのパイロットは若い男の人やった。わたしらはソリオさんに「よろしくお願いします!」挨拶。

「ああ! サクッと現場にまで連れて行くから、シートに座って待っていてくれ!」

離陸したことで一瞬やけどふわりと浮遊感を得る。そしてヘリは、わたしらが対処するべきリンドヴルムの居る現場へと一直線に向かうことになった。現場に着くまでの間、わたしらはソリオさんと自己紹介。
フルネームは、ソリオ・クラエッタ一等陸士。スノー分隊専属パイロット。ソリオ一士はお喋りさんで、ご兄弟の事とかを話してくれた。ソリオさん含めて4人兄弟で、ソリオさんは長男。で、下から2番目に唯一の女の子が居るらしい。名前はアルトちゃん。アルトちゃん以外が男の子ってこともあって、アルトちゃんも自分が男の子って誤解してるって。それはちょう可哀想な事実やなぁ・・・。

「――フィレス二尉。そろそろ現着です!」

「ん。それじゃあみんな。予定とは違ったけれど私も参戦させてもらう。私とイリスで杖持ちを潰す。シグナムさん達は残りのメンバーの撃破をお願いします!」

「「「「はいっ!」」」」『はいです!』

「ゲイル分隊とリンドヴルムを目視! 今にもやり合いそうです!」

ソリオ一士から報告を受ける。フィレス二尉が「判った。ここで降りるから、ハッチをお願い」って応えた。

「はいっ。ハッチ開きます!」

ヘリ後部が開いてって、ものすごい風が流れ込んできた。飛ばされそうになった帽子を片手で押さえてると「降下開始!」フィレス二尉の指示が飛んだ。わたしらは力強く頷き返して、まずはフィレス二尉が飛び降りたのを見送る。続いて「行きま〜す!」シャルちゃん。そんで・・・

「行くよ、リイン!」

『いつでもオーケーですよ、はやてちゃん!』

わたしも飛び降りた。

・―・―・

時空管理局・本局内に存在する数ある部署の内の1つ、医務局。その病棟区画のさらなる奥には集中治療室と呼ばれる施設がある。重篤患者の容体を24時間体制で管理し、より効果的な治療を施すことを目的としている。
その集中治療室区画内のとある病室前の廊下に、局の制服と白衣を着た1人の女性が佇んでいた。ガラス越しに病室内を――
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