暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico26次元世界を侵すモノ〜Antiquitas Phantasia〜
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っしゃった」

ルシリオンの顔写真が表示されると、「っ!!」全員が目を見張って驚きを見せた。他人の空似にしてはあまりにも似過ぎている少年、ルシリオン。しかし本物なのか?という疑問が漏れる。彼らは知らない。ルシリオンが“界律の守護神テスタメント”となっていることを。故の疑問だった。

「たぶん本物。シュヴァリエルがアイリとか言う妖精らしき子との会話の中で、神器王という単語が何度も出てる」

「なるほど。理由は解らないけどルシリオン陛下は今もなお生きていらして、今も牙を研いでいらっしゃると」

「そう。まずは脱出を第一優先。そして誰でも良いからルシリオン陛下とコンタクトを取る。そして助けて頂こう、わたしたち神器を」

“クピドゥス”の瞳に力強い光が宿る。他の神器たちの目にも改めて光が宿る。そして彼らは、人化できない神器が収められている各部屋を周り、脱出工作を続けて行った。さらには神器ではなく、ロストロギアが保管されている部屋にすら工作を行った。そして残り4部屋と言うところで、とうとう問題が起きてしまった。

「それにしても貴方の能力もなかなかね、ネグロ・リベルタ。大したものよ。ここまで何人かの人間とすれ違ったけど、誰ひとりとして私たちには気付かなかったわ」

「・・・ありが――」

「あ〜あ、やっぱ神造兵装のインペリウム・インシグネ・オクドォス様は上から目線だよなぁ。ネグロ・リベルタが概念兵装だからって下に見るのはどうだろうなぁ〜」

「はぁ!? 私はただ褒めただけでしょう! 先程から神造兵装(わたし)を目の敵にして! これだから魔造兵装は厭味ったらしくて頭に来るわ!」

「おーい、クピドゥス・グノスィ。俺たちは厭味ったらしいんだと」

「彼女にではなく貴方に言っているのよ、ヤーヌス・ポルタ! 本当に腹立たしい」

「良いのかぁ、俺に対してそんな態度で。脱出には俺の、魔造兵装としての能力が必須なんだぜ〜? お前だけここに残してもいいんだぞ。そのデカイ乳で人間の男どもを誘惑して自力で逃げ出すか〜?」

魔造兵装:“ヤーヌス・ポルタ”という12歳くらいの少年が、神造兵装:“インペリウム・インシグネ・オクドォス”という15歳ほどの少女の豊満な乳房を両手で揉みしだいた。当然「ぶっ壊す!!」“インペリウム”は赤面して激怒。対する“ヤーヌス”は「おお、やってみろ」と挑発。

「や、やめようよ・・・!」「・・・・っ!」

事の発端の片割れ――概念兵装:“ネグロ・リベルタ”は、殺気立っている“インペリウム”と“ヤーヌス”の間に割って入ろうと試みるが、気弱な性格もあって入り切れない。そして先程から無言である少女も側でウロウロするばかり。

「ブリギッド・スミス! 貴女も神造兵装でしょう! 私に手を貸しなさい!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ